余計なテキストや問題集は買わない

資格の勉強を開始すると、その資格に関することにはいろいろと敏感になってきます。それは、潜在意識や無意識の中に資格に対する想いや合格と言うことが刷り込まれるからでしょう。

社会保険労務士の勉強を始めたとたんに、普段は何気なく通っていた通勤路に、社会保険労務士事務所の看板を見つけることになります。もちろん、行政書士などであっても同じことです。つまり、全ての資格試験に関していえます。

これは、車を購入したときに、普段は気にもしないのにやたらと自分と同じ車を街中で発見する現象と似ています。

自分の潜在意識が自動的に情報を集め始める。これは良いことだと言えます。ただし、資格試験の場合には、注意をしなければいけないこともあります。

書店に行けば、資格試験のコーナーが気になる人もいると思います。そして、新しい教材(テキストや問題集)を見つけると買いたくなります。

自分が知らない情報が載っているかも知れない、これがあれば合格することができるかも知れない、もっと効率的な勉強法があるかもしれない、そんなことを考えるわけです。

しかし、テキストや問題集などの教材類は一切買ってはいけません。今手元にある教材で十分合格することができます。あなたがどこかの資格学校の通信講座を受講しているのであればそこで提供されるテキストや問題集だけで十分なのです。

実際問題、それほどどのテキストや問題集を買っても内容はそれほど変わりません。そして、資格学校の通信講座で提供される教材をこなすだけでも精一杯というのが現状ではないでしょうか。

ほとんどの人は、新しいテキストや問題集を買っても本棚の肥やしとなりますし、多くの場合は1回も読まずにそのまま放置です。買うことによって、満足感を得ているだけに過ぎません。

買ってただ放置しているだけならばそれほど問題にはならないのですが、本試験が迫ってくると、あれもやらなきゃこれもやらなきゃとなって、どんどん混乱していきます。

あなた自身が混乱の基を生み出す必要はありません。

記憶力と言うのは、同じものを継続して繰り返すことで始めて高まっていくもの。今あるテキストや問題集から浮気をしないで、飽きるまで繰り返すのが資格試験における勉強の王道です。

合格者はたくさんのテキストや問題集を使っているわけではありません。ほとんどの場合、薄い問題集やテキストを使っているだけです。ただし、その1冊のテキストや問題集をボロボロになるまで使い込んでいる、これが合格する人には共通しています。

気になるのは分かりますが、余計なテキストや問題集は買わないようにしてください。買ってもできないのは明らかなのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です