記憶力を高めるには(1)

資格試験に合格する勉強法としてよく提唱されるのが記憶法や暗記法です。なぜ、記憶法や暗記法というものが受験勉強に重要になるのかというと、資格試験は記憶力を試されているからです。

資格試験に合格するためには、本試験の問題を解けるようにしなければなりません。本試験の問題を解くことができるためには、問題を解くために必要な知識を記憶しておくことが必要です。

資格試験に限ったことではありません。結局、試験というのは覚えているか覚えていないか、つまり記憶にあるかどうかで合否が決まると言うことなのです。そのため、記憶ということが非常に重要なテーマであり、記憶法や暗記法というものが勉強法として提唱される傾向にあります。

記憶法や暗記法という勉強法そのものを否定するつもりはありませんが、よくよく考えてみるとこれらは勉強法ではありません。あくまで勉強を効率化するためにツールであって、勉強法そのものではないのです。

記憶力を高める方法や、効率的な暗記を促す暗記法を習得することもムダではありませんが、根本的に人間は忘れやすい動物です。一方で、その忘れやすいという習性や特性を理解したうえで記憶と言うものを考えていけば、特に記憶法や暗記法というものに頼る必要もありません。

記憶法や暗記法というのは、どちらかと言えば一夜漬けに近いツール的な使い方が妥当であって、それに頼っても仕方がありません。結局、資格試験やあらゆる試験に合格している人は、自らの努力で記憶力を高めています。

その方法は、繰り返すということです。これでもか、と嫌になるくらい徹底的に繰り返す。こうすれば、かならず記憶することができる日が来ます。ツールに頼るよりも、自分の行動だけで記憶力を高めることが出来る方法があるとすれば、この繰り返すという方法以外にありません。

資格試験に合格者した人は、皆知っているのです。

資格試験の勉強は実は簡単だ。なぜならば、問題(問題集)を繰り返し解いて覚えてしまえばよい。でも、その繰り返すという作業を継続して行うことが最も難しいのだ。

この意味は、資格試験に合格した人のみが理解できることなのかも知れません。

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