資格試験の難易度は何で決まるか

難関資格試験と呼ばれるものがあります。一般的には、司法試験(弁護士・検事・裁判官になるための法曹試験)、公認会計士、不動産鑑定士、司法書士あたりが難関試験と言われています。もちろん、これ以外にも難関資格試験はたくさんあるのですが、一般的なイメージでは上記のような資格が挙げられます。

難関資格試験と聞けば、「難しい」ということは誰でもイメージできるのですが、その難しいという要素は何か?と聞かれてたとしても、具体的に答えることは困難かも知れません。「とにかく難しい試験なんだ」ということでしかありません。

これは繰り返し述べていることですが、資格試験に合格するためには、特別に頭が良いと言うことが絶対条件になるわけではありません。難易度の高い資格試験は頭が良くないと合格できないということではないのです。

それでは、難関資格試験の「難関」とは何を指しているのでしょうか。

それは、「量」です。つまり、勉強する範囲がとてつもなく広いということなのです。

もっと単純に言えば、家事をしている主婦や仕事を持っているOLでは、とても勉強量が多すぎて太刀打ちできないような資格試験のことを「難関資格試験」と言っています。

難関資格試験は、「無職で狙う」くらいの覚悟でこなさなければなかなか合格することはできません。つまり、絶対的に多い勉強量が要求されるのです。

だから、普通の人では耐えられなくて挫折してしまいます。司法試験は最近は法科大学院(ロースクール)により合格までの時間は短縮されましたが、いわゆる旧司法試験の時代には平均合格年数は8年と言われていました。

要するに8年間毎日勉強だけを繰り返してようやく合格することができる試験、それが極端に言えば難関資格試験です。

難関かどうかを決めている要素は、勉強量です。逆に言えば、長い期間かけて、膨大な勉強量を諦めずにコツコツと継続することができれば、難関資格試験といえども誰にでも合格することはできます。

しかし、勉強だけに何年も費やすことができるほど金銭的にも精神的にも余裕がないのが通常です。ですから、ある程度金銭的に「裕福な人」しか勉強を続けることはできません。その結果、高学歴でそれなりの人ばかりが受験するようになり、合格者の顔ぶれもそれなりの人になっているわけです。

もし、あなたが難関資格試験に挑戦しようと思うのならば、まず「自分にも合格は可能」ということをしっかりと理解すること。そして、長い間勉強する忍耐があるかどうかを再確認すること。そして、長期的な勉強に耐えうるだけの金銭に余裕があるかどうかもチェックする必要があります。

数年は勉強に専念できそうだ、ということであれば、誰にでも難関資格試験に合格するチャンスはあります。

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