文字の行間を読む【本試験では問題文にヒントあり】

問題文の行間を読む

解けば解くほど良い意味で思い込みが激しくなる

 

資格試験の勉強は、繰り返し問題を解くことが重要です。

 

何回か繰り返せば、いずれは問題そのものを見れば解答がイメージすることができるレベルまでいきます。それはそれで勉強の成果、すなわち「記憶した状態」になるため素晴らしいことなのですが、本試験では冷静になる必要があります。

 

問題文の行間を読む 資格試験も回数がこなれてくると、作問者もあの手この手で受験生を「引っかけよう」とします。そして、問題を繰り返し解くトレーニングを行なっている受験生ほど良い意味でイメージ的に解いてしまい、引っ掛かる可能性が高くなってしまいます。

 

本試験では過去問と似たような問題が出題される傾向にありますが、仮に択一式問題であるとして、過去問とほぼ同じような選択肢が並んでいると、無意識のうちに答えを「これだ!」と選んでしまったりしますが、実はいつもは「正しいもの」と聞かれていたものが、本試験では「誤っているもの」と聞かれていたなんてことがあります。

 

あるいは、会計系の試験であれば単位間違いというものも多く、似たような問題であれば単位を自分で千円と決め付けていたりしますが、よく問題文や解答を見ると「万円」となっていたりすることがあります。

 

要するに「早とちり」というものですが、過去問を問いた回数が多いほど善し悪しは別にして「思い込み」の傾向が強くなってしまうことがあります。同じように過去問を解いているときには問題は生じませんが、本試験も同じような対応をしてしまうと足元をすくわれるような結果になってしまいます。

 

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どこまで過去問を遡る?

資格試験の合格を目指すうえでは、過去問題を徹底的に攻略することが求められています。この方法は資格試験の勉強法としては「王道」と言えるものであり、過去問を徹底して押さえることだけで合格を勝ち取ることができる資格試験も少なくありません。

しかし、過去問と言っても歴史のある資格試験であれば「どこまで遡って押さえておけばよいのだろう」というのも正直疑問になるところです。

どこまで遡るのか
どこまで遡るのか

多ければ多いというのは当たり前のことですが、我々には単に過去問を解くことではなく、「しっかりと解けるようにすること」が求められています。

しっかりと記憶に定着させるためには、繰り返し解くという反復作業(復習)が必要になりますので、無制限に過去問を検討することはできません。

明確な定義があるわけではありませんが、少なくても「過去5回分」は最低限見ておくことが望ましいといえます。

5回ということの理由はそれほど具体的に説明することができるわけではありませんが、多くの資格試験で5回くらいを目安に問題が回っている傾向にあるからです。

欲を言えば「10回分」は見ておきたいところですが、過去問を10回分見るとなるとかなり大変ですし、途中で挫折する可能性が高くなります。

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本試験で見たことのない問題が出た【未知との遭遇】

資格試験の勉強の王道として、過去問を徹底的に繰り返すという方法があります。

恐らく、ほとんどの受験生が過去問を中心に勉強を進めているといえますが、本試験には残念ながら見たことのない、つまり「過去に出題されたことのない」問題が出題されることがあります。

こういった場合、パニックに陥る受験生が多いと思いますが、そういった精神状態になってしまっては出題者(作問者)の思う壺です。どのような問題が出題されても、落ち着いて取り組めばそれほど心配はありません。

焦りと混乱は作問者の思う壺
焦りと混乱は作問者の思う壺

知らない問題が出題された場合、その問題をどうやって解けば良いのか?という方向に引っ張られれてしまうことが一般的です。

しかし、考え方を変えてみる。

極端なことを言えば、「見たことのない問題は端に置いておいて、知っている問題が確実に解けているか」を丹念に見ていくようにします。

早い話、しっかりと過去問をこなしてきたあなたが見たことのない問題というのは、他の受験生も見たことのない問題であるといえます。つまり、「誰も解くことができない可能性がある」ということです。

誰も解くことができない以上、その問題によって合否に与える影響は極小であると考えられ、誤解を恐れずに言えば「無視」しても良いといえます。

そういった突発的な状況に焦りを覚えて、「本来できるはずの問題を落としてしまう」ということが最も危険なのです。

自分ができない問題は他の人もできない、だから無理にそれを解こうという意識を持つのではなく、他の問題を確実に正答することのほうがはるかに重要になります。

難しい問題を出題するのは、いわば問題作成者(作問者)による心理的ゲームであると考えれば良いのです。そのゲームに乗っかるのは賢い選択とは言えません。

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期待されていること【資格試験の問題作成者の視点】

資格試験は「問題を作成する人」と、「問題と解く人」の2者が存在します。

問題を作成する人は極めて少数であり、ほとんどの人が解く側に回ることになるわけですが、資格試験の効率的な合格を狙うためには問題を作成する人の気持ちも少しは考えておいた方が良いといえます。

  • 過去問題が繰り返し出題されるのはなぜか
  • いつも似た論点が繰り返し出題されるのはなぜか

そんな出題傾向を見ていければ、問題作成者の気持ちも少しは分かりそうな気がします。

作問者は何を期待しているのか
作問者は何を期待しているのか

同じような論点を繰り返し出題しているのは、出題者(問題作成者)として、そこをしっかりと受験生には押さえておいて欲しいという気持ちの表れかも知れません。

何の脈略もなく同じ論点を繰り返し出題するということはないはずです。

過去問を繰り返し出題するのは、どうしてでしょうか。

1つは、過去の出題傾向を大きく変えることは、今まで続けてきた試験そのものを否定することにもつながる恐れがあるため、困難であることがあるでしょう。

だから、基本的には今までの出題傾向をできるだけ踏襲したいわけです。

もう一つ、過去問題を繰り返し出題する理由があるとしたら、何が考えられるでしょうか。

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択一式は感覚で覚えない(2)【資格勉強ノウハウ】

択一式の問題を勉強しながら覚える際には、注意点があります。

単に覚えれば良いわけではない
単に覚えれば良いわけではない

それは、単に覚えるということではなく、しっかりと丁寧に覚えていくということです。

特に択一式試験の場合、4肢択一や5肢択一の場合には要注意です。

なぜならば、4肢や5肢の場合には、1つの肢の正誤が分かるだけで解けてしまう問題が存在します。この場合、残りの肢の検討を不十分なままで終わらせてしまうことが多いのです。

その問題であれば100%の正答率を常に出すことができるかも知れませんが、その1つの肢が変わった瞬間に全く解けなくなるという状況を招きます。

これでは、覚えたうちに入らないわけです。

具体的に見ていきましょう。

次のような誤りを探す3肢択一問題があったとします。

  1. 日本で車を運転する場合、車の免許は必要ない
  2. 居酒屋と飲み屋の意味は異なるものである
  3. ある国では空気に対して税金を払う制度がある

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まずは問題全てを見渡す

普段は冷静なあなたでも、本試験となるとそうはいかないかもしれません。極度の緊張と独特な空気が流れる教室の中、周りの受験生がやたらと頭が良く見える。そんな精神状態になる女性は多いようです。

特に、資格試験の受験が始めて、あるいは久しぶりと言う主婦やOLであれば、その傾向は顕著でしょう。ただでさえ、普段は試験を受験する機会などそれほど多くはありません。だから、緊張するのはある意味当たり前とも言えます。

だからと言って、本試験で失点をして良いかといえばそんなことはありません。基本的な問題を1問でも落としてしまうことは致命的なもの。基本的な問題こそ、じっくりとミスなく解答することが必要です。

しかし、本試験では普段自宅などで解いている状況とは異なりますので、どうしてもミスをしやすい。このミスを最小限に留めるためにはどうすれば良いのでしょうか。

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