本試験で見たことのない問題が出た【未知との遭遇】

資格試験の勉強の王道として、過去問を徹底的に繰り返すという方法があります。

恐らく、ほとんどの受験生が過去問を中心に勉強を進めているといえますが、本試験には残念ながら見たことのない、つまり「過去に出題されたことのない」問題が出題されることがあります。

こういった場合、パニックに陥る受験生が多いと思いますが、そういった精神状態になってしまっては出題者(作問者)の思う壺です。どのような問題が出題されても、落ち着いて取り組めばそれほど心配はありません。

焦りと混乱は作問者の思う壺
焦りと混乱は作問者の思う壺

知らない問題が出題された場合、その問題をどうやって解けば良いのか?という方向に引っ張られれてしまうことが一般的です。

しかし、考え方を変えてみる。

極端なことを言えば、「見たことのない問題は端に置いておいて、知っている問題が確実に解けているか」を丹念に見ていくようにします。

早い話、しっかりと過去問をこなしてきたあなたが見たことのない問題というのは、他の受験生も見たことのない問題であるといえます。つまり、「誰も解くことができない可能性がある」ということです。

誰も解くことができない以上、その問題によって合否に与える影響は極小であると考えられ、誤解を恐れずに言えば「無視」しても良いといえます。

そういった突発的な状況に焦りを覚えて、「本来できるはずの問題を落としてしまう」ということが最も危険なのです。

自分ができない問題は他の人もできない、だから無理にそれを解こうという意識を持つのではなく、他の問題を確実に正答することのほうがはるかに重要になります。

難しい問題を出題するのは、いわば問題作成者(作問者)による心理的ゲームであると考えれば良いのです。そのゲームに乗っかるのは賢い選択とは言えません。

資格試験においては、基本的な問題(すなわち過去問題)が出題の大半を占めています。ですから、見慣れない問題があってもまずはそれを放置して、それ以外で知っている問題を確実に処理していくことが必要です。

そもそも、過去問題から全てが出題されるわけではありません。新しい問題や難問・奇問の類も一定の割合で必ず出題はなされます。しかし、それらの問題が合否に与える影響はそれほど多くはありません。

あらかじめ、自分の知らない問題が出題されることは明らかである、ことを理解しておくと本試験の際に焦らずに他の問題を処理することが出来るようになります。

日頃から真面目に過去問題に取り組んでいて、普段から実力がある人が、本試験で不合格になってしまうケースは結構多いのです。

特に、生真面目な女性にそういった傾向が見られます。

そのような女性は、真面目であるが故に、全ての問題を完璧に解こうとしてしまうのです。その結果、自分ができない問題や診たことのない問題が出題されると、頭が混乱してしまう。ただでさえ本試験と言う舞台で緊張している状態なのに、そこに追い討ちを掛けるように自らが焦りや不安を増長してしまうのです。

そういった生真面目さや几帳面さは素晴らしいものであるといえますが、資格試験には割り切りも重要です。

100点を取らなくても合格することは可能であり、多くの資格試験で6割程度の正答があれば合格することが出来るようになっています。

見方を変えれば、4割は間違えても良いのです。

見たことのない問題が出ても焦る必要はありません。その問題は忘れるぐらいの気持ちで、他のできる問題をしっかりとこなすようにしてください。

難問・奇問が出題された場合、冷静さを失うのはよくわかりますが、そういった問題が出題された場合には、他の問題が「いつも以上に簡単」であるという傾向にあります。

難しい見たことのない問題が出題されたら、むしろ「ラッキー」という感覚を持っても良いといえます。

そういった訓練の場としては、各資格学校が実施する模擬試験を受験してみるのがオススメです。ある程度の受験者が存在する資格試験であれば、公開模擬試験というものが実施されています。

模擬試験の公開版であるということがいえますが、これは基本的に受験料さえ払えば誰でも受験が可能です。本試験さながらの雰囲気を体感することができるのと同時に、詳細な受験データなどもフィードバックされますので、機会があれば是非受験してみてください。

模擬試験では難しい問題がほぼ確実に出題されますので、自分の精神状態をコントロールするための場としての活用方法もオススメなのです。

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