文字の行間を読む【本試験では問題文にヒントあり】

解けば解くほど良い意味で思い込みが激しくなる

 

資格試験の勉強は、繰り返し問題を解くことが重要です。

 

何回か繰り返せば、いずれは問題そのものを見れば解答がイメージすることができるレベルまでいきます。それはそれで勉強の成果、すなわち「記憶した状態」になるため素晴らしいことなのですが、本試験では冷静になる必要があります。

 

問題文の行間を読む 資格試験も回数がこなれてくると、作問者もあの手この手で受験生を「引っかけよう」とします。そして、問題を繰り返し解くトレーニングを行なっている受験生ほど良い意味でイメージ的に解いてしまい、引っ掛かる可能性が高くなってしまいます。

 

本試験では過去問と似たような問題が出題される傾向にありますが、仮に択一式問題であるとして、過去問とほぼ同じような選択肢が並んでいると、無意識のうちに答えを「これだ!」と選んでしまったりしますが、実はいつもは「正しいもの」と聞かれていたものが、本試験では「誤っているもの」と聞かれていたなんてことがあります。

 

あるいは、会計系の試験であれば単位間違いというものも多く、似たような問題であれば単位を自分で千円と決め付けていたりしますが、よく問題文や解答を見ると「万円」となっていたりすることがあります。

 

要するに「早とちり」というものですが、過去問を問いた回数が多いほど善し悪しは別にして「思い込み」の傾向が強くなってしまうことがあります。同じように過去問を解いているときには問題は生じませんが、本試験も同じような対応をしてしまうと足元をすくわれるような結果になってしまいます。

 

問題文にヒントが必ずある

 

試験問題は、「問題文にヒントがある」ことが多いのです。特に、今まで見たことのないような問題の場合、出題者は何らかの形でヒントを提供することがあります。それは、多くの場合、問題分にあることが多いのです。

 

なんだこれは!というぐらいの長文問題が出て、とても難しそうでできっこない、と諦めるのは簡単ですが、以外にも問題文を注意深く読んでいると、大したことを言っていない場合や、問題文の指示の通りに進めたみたら簡単に解けるということもあります。

 

意図的に問題文が長いだけで、中身は単純だったということも多いし、長い理由は解法が眠っているからだということもあります。

 

そういったことを前提に考えると、「問題文の行間を丁寧に読む」ということが重要です。例え、それが択一式試験であっても、論文試験であっても同じことです。法律の試験だろうが、計算の試験だろうが変わることはありません。

 

問題を解くことに慣れれば慣れるほど、問題を読むということを軽視してしまう傾向にあるといえます。しかし、正しいものを選ぶのか誤っているものを選ぶのかは全く異なりますし、答えが導き出せても単位を間違えたらその時点でアウトです。論文で要求されているものを履き違えて書き出して途中で気づいても間に合わないでしょう。

 

これは普段の問題を解くときにも注意すると良いでしょう。特に、本試験では高い緊張度と、独特の雰囲気が自分の感覚を麻痺させます。普段からできないことが本試験でできるということはありません。普段できることが突如できなくなるのが本試験なのです。

 

問題文を丁寧に読み込む癖を普段からつけるようにしてみてください。できたはずなのに読み違えによって失点するのは命取りになりますし、できないと思ったものが実は簡単で加点になるということもあります。それも、全ては問題をしっかりと読み込むことに尽きるのです。

 

 

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