どこまで過去問を遡る?

資格試験の合格を目指すうえでは、過去問題を徹底的に攻略することが求められています。この方法は資格試験の勉強法としては「王道」と言えるものであり、過去問を徹底して押さえることだけで合格を勝ち取ることができる資格試験も少なくありません。

しかし、過去問と言っても歴史のある資格試験であれば「どこまで遡って押さえておけばよいのだろう」というのも正直疑問になるところです。

どこまで遡るのか
どこまで遡るのか

多ければ多いというのは当たり前のことですが、我々には単に過去問を解くことではなく、「しっかりと解けるようにすること」が求められています。

しっかりと記憶に定着させるためには、繰り返し解くという反復作業(復習)が必要になりますので、無制限に過去問を検討することはできません。

明確な定義があるわけではありませんが、少なくても「過去5回分」は最低限見ておくことが望ましいといえます。

5回ということの理由はそれほど具体的に説明することができるわけではありませんが、多くの資格試験で5回くらいを目安に問題が回っている傾向にあるからです。

欲を言えば「10回分」は見ておきたいところですが、過去問を10回分見るとなるとかなり大変ですし、途中で挫折する可能性が高くなります。

ほとんどの資格学校でも最低でも過去5回分は見ておきましょう、というような案内をしているようなので、最低5回、余裕があればそれ以上と考えると良いでしょう。(ただし、いくら余裕があっても10回程度で十分でしょう。あまり古い過去問題の場合、法改正などが生じている可能性があり、当時の解答が現在は適合しない場合も考えられます)

資格学校の通信講座を受講していれば、過去問はたいていの場合に配布されますので、配布されたものを解くようにします。3回分しかないなど、少し不安な場合には、書店に行けば過去問を整理した書籍はたくさんあります。

最近では、資格試験の実施団体(主催者)が問題と解答をネット上で公開しているケースもあります。この場合は、ネット上から入手してももちろん構いませんが、解説がないということが一般的です。

解説がなくても、自力で調べたりということができれば何ら問題ありませんが、問題を解く上で解説の存在は極めて重要です。心配であれば、最初から解説の充実した過去問集を書店で購入したほうが良いと思います。

大型の書店に行くと、資格試験にもよりますが、いくつかの出版社や資格学校が過去問題集を出版しています。

自分で使いやすいものを選べば良いのですが、できれば本試験の状態そのままで掲載されているものを選ぶと良いと思います。

本試験そのままの状態とは、問題を項目別など勉強しやすいように整理したものではなく、そのまま本試験で出題されたセットで掲載されているという意味です。

確かに、項目別などに分類しなおされているものは勉強はしやすいのですが、最終的に時間を計ったり、通しで解いたりするのには適していません。一番良いのは「項目別」と「そのまま」のもの、両方を購入することですが、同じ問題が2冊にわたって存在することで量が多いという印象を受けてやる気をなくす可能性もありますので、あまり買い込むのは賢くないかも知れません。

ちなみに、仮に過去問を5回分やるとすると、最新の分の方から重要度は高くなります。

前回出題された問題が2度続けて出題されるというのは考えにくいと思うかも知れません。確かにその通りなのですが、同じ問題は出題されないとしても、直近の傾向を踏襲した試験になることは間違いありません。

そういった本試験そのものの傾向は、直近のものから反映されてきますので、やはり直近の問題から重要性が高いものとなっていきます。

実際に最近のものから5回くらい遡っていくと、「随分5回前は簡単だったな」と思うこともあるでしょう。つまり、本試験と言うのは回を重ねるごとに全体の難易度が上がっていくということがお分かりいただけると思います。

だからこそ、早く合格したいというのがあります。

私が教えてもらったある先生は、「過去問はしゃぶり尽くすもの」とおっしゃっていました。

その他、「過去問を制する者は本試験を制す」とか、「過去問に始まり過去問に終わる」など、過去問にまつわる名言は多く残されています。

過去問を徹底的に活用することで、あなたの合格もグッと近づくことになるはずです。

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