時間感覚を身につける

自宅で勉強しているとそれほど気にはしないと思いますが、資格試験の本試験では試験時間が決まっています。

あまり知らないことかも知れませんが、本試験に時間切れになってしまうというケースは意外と多いのです。

時間切れに注意
時間切れに注意

解けるはずの問題が、時間切れで解くことができなかったというのでは、泣くに泣けません。

特に、問題の構成によっては、最初に嫌がらせのように難しい問題を出題して、時間を浪費させ、最後の方に簡単な問題を並べてくると言うような出題の仕方もあります。

これは、まさに出題者(問題作成者)の罠にはまった状態です。問題を作成する側も、いろいろと工夫しているということでしょう。

これを回避するためには、予め問題を解く前に、どのような問題が出題されているのかの全体像をしっかりと把握することが重要に鳴るのですが、それは本試験時の対応方法になります。

今は、直前期にある程度早く問題を解くことができるように訓練をしておくことがポイントになります。

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できるものよりできなものを明確にする

資格試験の直前期には、やることは1つだけ。

それは、「今まで解いた問題をひたすら繰り返す」ことです。それ以外に方法はありません。最新の情報を入手することでも、新しい問題集を購入することでも、テキストを読み返すことでもありません。

問題を徹底的に解き直す、今すべきことは極めてシンプルなのです。

ただし、注意して欲しい点があります。それは、問題を繰り返す際に、自分の好きな問題や科目に偏るのを避けることです。

誰だって、問題を解く中で「正解」になる方が不正解になるよりもうれしいことです。そのため、直前期には「自分ができる問題」や「好きな科目の問題」を解くことに傾注してしまうことがあります。

しかし、多くの場合、それらは既に解くことが可能であり、つまり「点数を取ることができる」問題なのです。これらの問題は、あなたの頭の中に記憶として定着していますので、優先順位は高くありません。直前期の時間は本当に貴重です。勉強優先順位を決めることも重要なのです。

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不安を消すための矛盾した勉強

多くの資格試験で本試験が実施される時期になってきました。7月から10月にかけて、特に大規模な試験が実施されていきます。

本試験まで随分時間があると思っていたのに、この時期になってみると1日でも惜しくなる。そんな感覚を味わっている主婦やOLは多いと思います。時間の流れと言うものは過ぎ去ってみればあっという間であり、それは戻ることはありません。

気持ちを入れ替えて、過ぎてしまった時間を後悔するのではなく、これから残された時間をどう有効活用するのかと言う視点で考えるようにしてください。

さて、本試験が近づけば近づくほど、不安な気持ちになるものです。その不安の根源は焦り・緊張・疲れなど精神的な部分が大半です。その不安をかき消すかのように勉強に追い込みを掛ける女性が増えてきます。これはこれで大変素晴らしいことです。

しかし、中には合格を遠ざけるような勉強をしてしまう女性がいるので注意が必要になります。

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1点・1問の重み

資格試験は普通に勉強をしていれば、それなりに点数は取れてしまうようにできています。一通りの範囲を、最後までしっかりと一通り行うことで、合格ラインレベルまでは到達することができるのです。

合格することができるかどうかは、本当に僅差です。1点の中に多くの人間がひしめき合っているのはどの資格試験でも共通しています。

1点の重み
1点の重み

受験者の得点分布図をグラフに描いたとすると、釣鐘上のグラフで表すことができます。

真ん中が最も分布が多く(平均点)、両端の0点と100点に近づくほど分布は少なくなっていく。

つまり、多くの受験生は平均点程度は取れていることになります。資格試験の合格ラインは、平均点よりやや上に置かれることになりますが、それでもまだまだ分布上はたくさんの受験生がウヨウヨしている状態なのです。

宅地建物取引主任者と言う資格試験があります。国家資格の中でも人気の資格であり、法律の登竜門的な位置づけから、毎年およそ20万人程度が受験しています。

この宅建試験は、毎年合否のボーダーラインが変わります。これは、合格率や合格者の数をある程度調整するためです。

この場合、1点(あるいは1問)ズレるだけで、何人もの受験生が合格するか、不合格になるのかスレスレの状態になるわけです。

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落とされるのではなく、落ちるのが資格試験

資格試験と言うものは、基本的に「落とさない」試験です。つまり、がんばって勉強すれば、必ず合格することができるのが資格試験なのです。

私も職業柄、いろいろな資格試験の問題作成等に関与することがあります。そこで考えることは、「受験生を苦しめよう」などと思うことはありません。もちろん、試験である以上、全員を合格させることはできません。ですから、何らかの形で受験生間に差がつくように問題を作成する必要があることは事実です。

落とす試験ではない
落とす試験ではない

資格試験で合格させたい人は誰か?それは、頭が良い人でもなければ、既に専門性を有している人でもありません。

資格試験の勉強を真面目にやってきた人。あなたが資格試験の問題を作成する作問者であれば、そう考えるでしょう。勉強をがんばってきた人は、合格すれば実務や現場でも、仕事に資格を活かしてがんばってくれるだろうと推測することができるからです。

だとすれば、難しい問題を出題する必要も無ければ、奇抜な問題を出題する必要もありません。ほとんどの問題は、しっかりと勉強してきた人が解くことができる問題で構成されるはずです。

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テキストは辞書代わり

資格試験の紙教材には、基本的に2つのツールがあります。

1つは、テキストと呼ばれるもので、つまり教科書のことです。テキストは、勉強する内容が網羅されているもので、理解を促すためのものです。

もう1つは問題集。問題集は、いくつかに分かれますが、大きくは力をつけるための問題集と、過去に実際に本試験に出題された問題である過去問題集の2つがあります。

テキストは辞書として使う
テキストは辞書として使う

このうち、テキストをじっくりと読んで勉強を進めていく人が多いのです。これは、今までの中学校・高校・大学等での勉強方法を踏襲しているものと考えられますが、資格試験の場合には必ずしもそのようにする必要はありません。

特に、始めて資格試験の勉強をするOLや主婦は良い悪い別として、きっちりとやるタイプの人が多く、真面目な人が多いのです。一方、短期で合格した人、初学者で一発合格した人は、テキストはあくまで知識を習得するものと言う感覚でしか使っていないのです。

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