落とされるのではなく、落ちるのが資格試験

資格試験と言うものは、基本的に「落とさない」試験です。つまり、がんばって勉強すれば、必ず合格することができるのが資格試験なのです。

私も職業柄、いろいろな資格試験の問題作成等に関与することがあります。そこで考えることは、「受験生を苦しめよう」などと思うことはありません。もちろん、試験である以上、全員を合格させることはできません。ですから、何らかの形で受験生間に差がつくように問題を作成する必要があることは事実です。

落とす試験ではない
落とす試験ではない

資格試験で合格させたい人は誰か?それは、頭が良い人でもなければ、既に専門性を有している人でもありません。

資格試験の勉強を真面目にやってきた人。あなたが資格試験の問題を作成する作問者であれば、そう考えるでしょう。勉強をがんばってきた人は、合格すれば実務や現場でも、仕事に資格を活かしてがんばってくれるだろうと推測することができるからです。

だとすれば、難しい問題を出題する必要も無ければ、奇抜な問題を出題する必要もありません。ほとんどの問題は、しっかりと勉強してきた人が解くことができる問題で構成されるはずです。

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直前期はロボットになる

6月から、資格試験の本試験がたくさん実施されます。既に、直前期に突入している受験生の方も多いことでしょう。

直前期の時間の使い方次第で、得点力は一気に伸びていきます。そのため、気を抜かずにガンガン勉強していくことが重要ですが、特に精神面での自己コントロールがポイントなってきます。

焦りと緊張、様々な感情が入り乱れる中で、コツコツ勉強を続けていくためにはそれなりの精神力が求められます。そこで、是非押さえておきたいのが「ロボットになる」という考え方です。

直前期になれば、新しいことに手を出すと言うことはほとんどありません。そのため、ほとんどの時間が今までの勉強の復習に費やされることになります。

この場合、感情的になって進めることに何ら意味はなく、むしろ感情は一切排除して、機械的に進めていくことが重要になります。

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自信を持とう

資格試験の本試験では、大変な緊張の中で受験をしなければならない。通常、周りの受験生を見ればなぜか頭が良く見え、そして凄く勉強しているような錯覚に陥るものだ。

しかし、自分に自信を持って本試験に挑まないと、本試験の雰囲気に飲み込まれてしまう。1点や2点を競う試験においては、これでは完全に致命的である。

では、どうすれば自信を持つことができるのか。実はこれは資格試験を受験している受験者の実態を知れば簡単なのです。

どういうことか?

つまり、本試験に受験をしに来ている全ての受験生が十分な準備をしているわけではない、ということをまずは知って欲しいのです。

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体調管理も勉強のうち

暑い日と寒い日が交互に続くような状態の中では、体調を崩してしまうことも少なくありません。特に、女性は温度の変化などには極めて敏感な人が多いので、体調管理をしっかりと行うことが求められます。

資格試験の勉強にも、この「体調管理」と言うものが重要になります。

例えば、資格試験の本試験の日は自分の都合で決めることができず、指定日に行うようになります。勝負は本試験の1日で決まるわけですが、この重要な日に体調を崩したような状態では思うような実力を発揮することはできないでしょう。

スポーツの世界で言うなら、プロ野球のピッチャーは、たった数球を投げるためだけに、長い時間のウォーミングアップを欠かしません。体調が優れていない、つまり、万全の状態でなければ、自分の能力を最大限に発揮することができないということです。だから、たったの数球のために、十分な準備を行ってその時を迎えられるようにする。

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人生で1度くらい死ぬ気で勉強してみる

何か物足りない毎日を過ごしている。あるいは、ただ気付いたら時間ばかりが過ぎていて充実感がない。

そんな感覚を持つ女性が多いようです。憧れの人、隣の人、いろんな人を見回した時に、人それぞれ同じものは基本的に一つもありません。

何かに打ち込んでいる女性は素敵だ
何かに打ち込んでいる女性は素敵だ

顔も違えば考えていることも違う。年も違えば持っているお金も異なる。住んでいる場所も違う。

でも、唯一同じものがあるとすれば、それは「時間」です。

時間は全ての人に共通に流れているもの。この「時間」をどう使うのか、あるいは、「時間」についてどのような考えを持つのかは人それぞれ。

しかし、この「時間」と言うものをもう少し真剣に考える必要があるのだと、最近思うのです。

「時間を有効に使おう」とよく言われます。

しかし、有効に使うという「有効」の意味自体はたいへん曖昧で、そして解釈が難しい。遊ぶのも人によっては「有効」だし、寝るのも人によっては「有効」なはず。置かれている状況や考え方一つで「有効」の意味は大きく変わってくる。

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無理に覚えようとするから嫌になる

資格試験では、最終的には記憶力を問われます。資格試験に合格するためには、本試験の問題を解くことができなければなりません。

本試験の問題を解くためには、結局のところ、その問題を解くための知識が必要になります。本試験では考えるという力は基本的に必要ありません。多くの受験生が、「本試験は考えて考えて考え抜く」という前提を置いていますが、実際には「考えているように思えて、記憶を思い出している」と言えます。

例えば、文章問題を考えるにしても、その文章に含まれている専門用語などの意味を覚えていなければ意味すら分からない訳ですから、考えることは不可能です。ベースとなる知識がなければ考えることができないのは当然で、だとすれば、本試験と言うのは、突き詰めて考えれば記憶力の勝負と言うことになります。

記憶力の良い人が資格試験に合格しやすいか?と聞かれれば、その通りだと言わざるを得ません。しかし、いくら記憶力が良くても、勉強する箇所を間違えてしまっては、合格を勝ち取ることはできないでしょう。記憶力の良い人に限って、難しい問題やそれほど出題されない問題に勉強時間を割く傾向があります。でも、資格試験と言うのは、過去問で頻繁に出題されている基本的な問題を覚えていけば誰でも合格することができるのです。

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