直前期なのにやる気にならない【階段の踊り場】

夏は資格試験の本試験シーズンがはじまります。

この時期は、連日のように本試験が実施され、多くの資格試験受験生が暑い中、本試験会場へと繰り出します。

そうなると、この時期は多くの受験生が「直前期」を迎えているということになります。

階段の踊り場現象
階段の踊り場現象

直前期というのは、本試験に備えて最終的な調整を行なう時期で、非常に重要な位置付けです。

なぜかというと、この時期に多くの受験生が「力を伸ばす」ことができるからです。

今までの勉強で思ったような成果が出てない、やってもやっても点数が安定しない、という悩みを抱えていた受験生が、急激にレベルを上げてきます。

今までの苦労の過程で積み上げた知識が、自分の頭の中で上手く結合して、「分からないものが分かるようになる時期」であり、「できなかったものができるようになる時期」なのです。

ですから、直前期というのはガンガン勉強をすることで、成績を伸ばすことができるのです。そして、それは受験生自身でも体感することができることです。

ですから、この時期は辛いながらも「もう少しがんばろう!」という気になることができる。

一方で、直前期に何かにとり憑かれたかのように急に勉強をする気力が低下してしまう、という受験生も実は多いのです。

これを、階段の踊り場現象と言っています。

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資格は役立ちますか?

春になって、資格の勉強をしようという人が増えてきています。

資格の勉強を始める理由は人によってさまざまですが、どんな理由であっても自ら進んで勉強をするというのは素晴らしいことです。

社会人になってまで勉強するの?という人もいますが、誰に強制されたわけでもなく、自発的に勉強しようと思ったのであればそれは「自己成長」を欲している自分がそこにはいます。

自分で自分を育てる
自分で自分を育てる

一方で、「資格は役に立ちますか?」という質問が必ずあります。

この手の質問があった場合、私の答えは決まっています。

あなたはどう思いますか?」

答えは自分の中にあり、そして自分で決められるでしょう、ということです。

自分で資格など役に立たないと思うのであれば、役に立たないでしょう。現実的に、役に立たせることができない人もたくさんいます。

それには「今は役に立たない」というタイミングのズレ的なものであったり、実際には役に立っているのに、自分では「役に立っていない」と思い込んでいることなどがあります。

そもそも、資格が全く役に立たないものであったとしたら、

  • なぜ国が法律で資格制度(国家資格)を定めているのか
  • なぜ日本には3000種を超える資格・検定制度が存在するのか
  • なぜ仕事を辞めてまで、あるいは自分の身銭と時間を削ってまで資格の勉強をする社会人が多いのか

といった質問に関する説明ができないことになります。

つまり、「資格を取ることで役に立つか立たないかはあなた次第」ということが結論です。

自分が役に立つと思えば役に立っているのだろうし、役に立たないと思うのであれば役に立たないということでしかありません。

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勉強は自己成長、真剣度はある?体験はある?

我々はさまざまなものに好奇心や興味があって、意識しているか無意識かは別としても勉強しているものです。

次のようなものであっても立派な勉強であるといえます。

  • 仕事に励んでいる
  • 異性に好かれるために自分を磨いている
  • 趣味に浸かっている
  • パソコンでネットサーフィンをしている

自分の知的好奇心を満たすようなものであっても、無駄なものなどありません。全ては、自分自身への成長へとつながっているのです。

自己成長とスキル
自己成長とスキル

学ぶというのは「成長」をあらわすということです。そして、学ぶというのは何も机に座っていることだけではありません。教材など使わなくても、我々はさまざまなものを学んでいるのです。

そう考えれば、資格受験というのも「異性に好かれるための方法の一つ」であったり、「趣味に浸かっている」のと何ら変わりはありません。

しかし、なぜか「いかにも勉強」的な雰囲気がやる気を阻止してしまう傾向にあります。

資格を持って輝いている女性は男性からすれば非常に魅力的です。そして、資格を取ることは「努力すれば必ず可能」であり、ある意味で実現することは容易いことです。

なぜならば、他の異性に好かれる方法と言うのは必ずしも自分だけの力でどうにかなるとは限らず、確実性が高いとは必ずしも言えません。(もちろん、資格を持っていれば異性に好かれるかどうかも決定打はありませんが、ここではあったほうが良いという前提を置いておきます。)

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サブノートより間違いノートを作る

資格試験の勉強についてよく相談を受ける内容として、「サブノートは必要ですか」というものがあります。

サブノートというのは、テキストを補完するような目的で作るノートのことで、中学や高校の時に、先生が黒板に書いている内容をノートに必死になって板書(書き写す)した経験はありませんか?こういったノートをサブノートといっています。

サブノートよりも間違いノートの方が重宝する
サブノートよりも間違いノートの方が重宝する

結論からいえば、「サブノートはいらない」といえます。理由は簡単で、サブノートをわざわざ作らなくても、テキストに書き込めば十分であることと、サブノートを必死になって作ってもほとんど見る機会がない、この2点です。

高校時代などでは、先生によっては教科書(テキスト)にいろいろなことを書き込むことを善しとしない指導をする先生がいます。場合によっては、授業をしっかりと聞いていたかどうかの証明としてノートを提出させるようなこともあったかもしれません。

それはそれで教育方針ですから良いのですが、資格試験の場合にはサブノートを綺麗に作ったからといって誰かがそれを評価することはありません。また、テキストに書き込みをしてはいけないというルールも存在しません。

全てはあなたのやりやすいようにすればよい、それがルールです。

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どのくらい勉強すれば合格できますか?

どのくらい勉強すれば合格できますか?

こういった質問は、特に主婦やOLからよく聞く質問です。不安や心配、いろいろな悩みからくる質問だと思います。

敢えて答えるならば、「合格するまで勉強する」ということです。

どのくらい仕事をすれば社長になって億万長者になれますか?と聞く人はいないのに、資格試験になると時間的な質問が出てくる。確かに気持ちは分かりますが、例えば1000時間勉強すれば合格できます!といわれてやる気になりますか?

一般的な目安は、「資格学校の講義の時間×3倍」と言われています。

気になる勉強時間のこと
気になる勉強時間のこと

どういう考え方をしているかというと、

「講義の内容を理解するのに、当該時間」

「理解した内容を自分の記憶にするためにその2倍」

すなわち、講義は1回で理解することができるという前提で、その2倍の時間の復習によって自分の中に記憶として定着するという前提です。

資格学校の場合、講義時間は1コマ2時間か3時間が一般的です。そして、例えばある資格の講義コマ数が80回あったとします。(だいたい、社会保険労務士や日商簿記1級がこのぐらいのコマ数です)

そうすると、資格学校に通学するために要する時間は240時間、その倍の復習や自宅学習が必要になるので、復習必要時間は480時間、合わせて720時間程度となります。

720時間というのは、1年間で考えると毎日2時間勉強してクリアすることができる時間数となります。当然、ここには個々の受験者の俗人的な要素は加味されていません。

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節目をつける【資格勉強のタイミングを意識する】

結局のところ、資格試験というのは勉強を続けてさえいれば必ず合格することができるというのが結論的にいえます。

でも、その継続するということが、簡単そうで最も難しいことなのです。初めて資格試験の勉強を開始しようとしている主婦・OLは、私の頭で合格できるでしょうか?難しい問題を解くことができるようになるのでしょうか?という不安を持っています。そのような不安を持つことは分かりますが、基本的にそのような不安は資格試験の合否とはほとんど関係がありません。

小槌でバーンと時間を区切る
小槌でバーンと時間を区切る

つまり合格条件として頭が良いことも、難しい問題を解けるようになることも必要ではありません。

必要なのは、基本的な勉強をただひたすら繰り返すこと、それだけです。

しかし、単純なことほど難しいというのが現実なのは、あなたにはお分かり頂けるでしょうか?

単純なこと、すなわち基本的なことに対しては、人間はそれほど価値や意味がないと感じる傾向にあります。

だから、新しいことであったり、難しいことや複雑なことにある種の価値を感じるわけです。

すでにたくさんの合格者からの事実として、特殊な能力や特殊な勉強方法は必要内ということが明らかとなっているのに、「記憶力が高まる」「1週間で資格試験に合格できる」というような教材等があると手を出したくなってします。

もちろん、そういった教材やノウハウを否定するつもりはありませんが、結局そういったノウハウを自分のものにするためには、続けることが前提になります。続けない限り、自分のものとして使いこなすことはできない。

そうすると、どうなるか。

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