資格は役立ちますか?

春になって、資格の勉強をしようという人が増えてきています。

資格の勉強を始める理由は人によってさまざまですが、どんな理由であっても自ら進んで勉強をするというのは素晴らしいことです。

社会人になってまで勉強するの?という人もいますが、誰に強制されたわけでもなく、自発的に勉強しようと思ったのであればそれは「自己成長」を欲している自分がそこにはいます。

自分で自分を育てる
自分で自分を育てる

一方で、「資格は役に立ちますか?」という質問が必ずあります。

この手の質問があった場合、私の答えは決まっています。

あなたはどう思いますか?」

答えは自分の中にあり、そして自分で決められるでしょう、ということです。

自分で資格など役に立たないと思うのであれば、役に立たないでしょう。現実的に、役に立たせることができない人もたくさんいます。

それには「今は役に立たない」というタイミングのズレ的なものであったり、実際には役に立っているのに、自分では「役に立っていない」と思い込んでいることなどがあります。

そもそも、資格が全く役に立たないものであったとしたら、

  • なぜ国が法律で資格制度(国家資格)を定めているのか
  • なぜ日本には3000種を超える資格・検定制度が存在するのか
  • なぜ仕事を辞めてまで、あるいは自分の身銭と時間を削ってまで資格の勉強をする社会人が多いのか

といった質問に関する説明ができないことになります。

つまり、「資格を取ることで役に立つか立たないかはあなた次第」ということが結論です。

自分が役に立つと思えば役に立っているのだろうし、役に立たないと思うのであれば役に立たないということでしかありません。

しかし、現実的には資格を取ることで全く何も役に立たず、身銭と時間を完全に無駄にした、ということはない、はずです。

例えば、主婦やOL、学生にも人気のFP(ファイナンシャルプランナー)という資格があります。仮に、この資格を転職目的で取得したが思ったように転職が上手くいかない、ならばFPの知識は無駄か?

というとそんなことは全然ないわけで、自分自身に将来にわたって活かすことができるのです。子どもの養育費にいくらぐらいかかるのか、それはいつの時期で、どのくらい自分の老後の資金が必要で、いつまでに貯めるのか、といったようなことが分かるようになります。

これはFPを勉強したからといって意識的に考えなくても、子どもができて幼稚園→小学生と進むにつれ、勝手に自分の中で無意識的にFPで勉強したときの知識を思い出す。

保険にしたって、世の中のほとんどの人はどういった保険があって、自分にはどのような保険が適しているのかということは分かっていません。しかし、FPの知識があれば、そういったことも簡単に分かるようになります。

知らないところで、実は役に立っている。資格にはそういった部分が実はたくさんあります。

そもそも、資格を取るために勉強した「努力」「根性」「粘り」「継続性」は、さまざまなところで役に立つはずですが、ほとんどの人は合格した「資格」のみに着目しているため、そういった資格を取得する過程で身につけた「スキル」には目がいってません。

振り返ってみれば・・・、というのは多々あるはずです。

あなたが「資格は本当に役立つのか?」と思うことがあれば、過去に取得した資格などを現時点で「どんな風に役立っているのだろうか?」と振り返ってみてください。

広い視点で考えてみることがポイントです。

必ず役にたっているはずです。

ならば、これからあなたが目指す資格も、合格することで必ず役に立つといえるのです。

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