大学受験においては、センター試験という試験をまずは受験することが必要になっています。このセンター試験というのは、得点差が大きい場合には得点調整が行われることになっており、それ自体があらかじめ公表されています。
資格試験の場合にも、同様の得点調整が行われることが実は多いのです。資格試験の得点調整は、一般的に傾斜配点という方法によって行われます。傾斜配点のカラクリ参照。
なぜ傾斜配点が行われるのかと言えば、簡単に言えば「資格試験実施側の都合」ということになります。具体的には、合格率や合格者数を調整するための仕組みなのです。
資格試験では、合格基準が示されている場合が多いですが、それらは目安でしかありません。実際には、相対評価基準の概念により、合格者あるいは合格率を調整する仕組みが働きます。これが、傾斜配点の考え方になります。
なぜ、合格者数を調整する必要があるのか。それは、資格と言うのは中には独占業務などが与えられている資格も多く、マーケットの需要に対する人数をある程度調整しなければなりません。
具体的には、弁護士が急激に増えたりすると、市場に混乱を与える恐れがあります。ですから、ある程度合格者数を一定に保って、必要とされる有資格者の数を試験にて調整したいわけです。
一方、合格率を調整することも重要です。ある年度は合格率が10％で、ある年度は合格率が80％、そしてある年度は30％という試験では、本試験の問題自体が安定しているとは言えず、本試験の問題を作成している試験委員・問題作成委員が適切ではないと判断される可能性もあります。
特に、国家資格等であれば、資格試験における権威も大切な要素ですから、合格率が大きく変動するのは好ましいとは言えません。
やはり、安定した合格率を保つことが、資格試験に求められることであり、受験生にとってもその方が勉強の方向性を明確にしやすいと言えます。
不合格だと思っていたのに、合格していた。あるいは、合格したと思ったら不合格だった。そんなケースは資格試験においては珍しくはありませんが、少なくてもどういう考え方で勉強を進めていけばよいのかと言うが、この資格試験の得点調整である傾斜配点の仕組みから見えてきます。
これから資格試験の勉強を開始する女性はもちろん、既に資格試験の勉強を開始している女性も傾斜配点については、よく理解をしておくことをオススメします。実は、この傾斜配点の仕組みを理解し、知ることも勉強法なのです。