直前期の勉強方法は「自分の実力を知ること」から

夏に向けて(もう一般的には初夏という位置付けですが)資格試験の本試験が本格化してきます。

いよいよ、受験生にとって日頃の成果を試す大舞台の時期といえます。

直前期には焦りのあまり、勉強が手につかなくなったり、あるいは、ガムシャラにがんばっているのだけれど、そのがんばる方向がズレてしまうということも少なくありません。

直前期にすべきことをもう一度整理しながら、残り時間を過ごして欲しいと思います。直前期には「初学者」ほど成績が伸びる傾向がありますので、まだまだ諦める時期ではありません。ちなみに、超直前期というのは試験前1週間から2週間程度、直前期とは1ヶ月前程度を言いますが、これも資格試験そのもののボリューム(難易度)によって異なります。上記の基準は、1年程度の勉強が一般的に必要だとされている場合の区切りです。

100点にこだわらない
100点にこだわらない

直前期にすべきこと、というのは簡単です。

「できるものを確実性を持ってできるようにする」ということだけです。

資格試験というのは、100点を取らなければ合格できないというものではありません。最初の時期は100点を狙って勉強するのは構いませんが、直前期になってまでも100点を狙うというのは無謀です。

今、90点を狙える実力がある人が100点を狙おうとすると、残りは10点分と簡単そうに見えますが、これが極めて難しいことなのです。また、90点の実力がある人は、その状態を維持し、本試験でいつも通りの実力を発揮することができれば合格は間違いありません。

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今年の夏は本試験会場に注意【資格試験本試験】

東北の震災を受けて、今年の資格試験における本試験の動向には注意をしておく必要があります。

特に、関東圏では計画停電の可能性があり、試験そのものが中止になる可能性もゼロではありません。

計画停電が起こることで、空調が使えなくなる可能性、暗い中で試験を受験しなければいけない可能性があります。

この場合、最悪「中止」の判断がないとも言えません。ですから、関東圏ではなく、関西などで受験する必要性もあるかも知れません。

本試験会場に注意
本試験会場に注意

あるいは、開始時間を早めるなどの措置が取られる可能性もあります。(午後から開始している試験を午前中から開始するなど)

いずれにしても、資格試験の申し込みはこれからどんどん開始されていきますので、情報をしっかりと確認するようにしてください。

震災直後の資格試験実施の動向を見ていると、中止という措置が多く、延期というものはあまりありません。

資格試験の場合には、毎年あるいは半年に1回のペースで実施されることが多いので、中止しても受験生への影響は少ないと考えられているのかも知れません。(実際には、1年も延期されると全受験生にとって多大な影響があるのですが)

震災直後の試験実施の措置を紹介しておきます。

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直前期なのにやる気にならない【階段の踊り場】

夏は資格試験の本試験シーズンがはじまります。

この時期は、連日のように本試験が実施され、多くの資格試験受験生が暑い中、本試験会場へと繰り出します。

そうなると、この時期は多くの受験生が「直前期」を迎えているということになります。

階段の踊り場現象
階段の踊り場現象

直前期というのは、本試験に備えて最終的な調整を行なう時期で、非常に重要な位置付けです。

なぜかというと、この時期に多くの受験生が「力を伸ばす」ことができるからです。

今までの勉強で思ったような成果が出てない、やってもやっても点数が安定しない、という悩みを抱えていた受験生が、急激にレベルを上げてきます。

今までの苦労の過程で積み上げた知識が、自分の頭の中で上手く結合して、「分からないものが分かるようになる時期」であり、「できなかったものができるようになる時期」なのです。

ですから、直前期というのはガンガン勉強をすることで、成績を伸ばすことができるのです。そして、それは受験生自身でも体感することができることです。

ですから、この時期は辛いながらも「もう少しがんばろう!」という気になることができる。

一方で、直前期に何かにとり憑かれたかのように急に勉強をする気力が低下してしまう、という受験生も実は多いのです。

これを、階段の踊り場現象と言っています。

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本試験で見たことのない問題が出た【未知との遭遇】

資格試験の勉強の王道として、過去問を徹底的に繰り返すという方法があります。

恐らく、ほとんどの受験生が過去問を中心に勉強を進めているといえますが、本試験には残念ながら見たことのない、つまり「過去に出題されたことのない」問題が出題されることがあります。

こういった場合、パニックに陥る受験生が多いと思いますが、そういった精神状態になってしまっては出題者(作問者)の思う壺です。どのような問題が出題されても、落ち着いて取り組めばそれほど心配はありません。

焦りと混乱は作問者の思う壺
焦りと混乱は作問者の思う壺

知らない問題が出題された場合、その問題をどうやって解けば良いのか?という方向に引っ張られれてしまうことが一般的です。

しかし、考え方を変えてみる。

極端なことを言えば、「見たことのない問題は端に置いておいて、知っている問題が確実に解けているか」を丹念に見ていくようにします。

早い話、しっかりと過去問をこなしてきたあなたが見たことのない問題というのは、他の受験生も見たことのない問題であるといえます。つまり、「誰も解くことができない可能性がある」ということです。

誰も解くことができない以上、その問題によって合否に与える影響は極小であると考えられ、誤解を恐れずに言えば「無視」しても良いといえます。

そういった突発的な状況に焦りを覚えて、「本来できるはずの問題を落としてしまう」ということが最も危険なのです。

自分ができない問題は他の人もできない、だから無理にそれを解こうという意識を持つのではなく、他の問題を確実に正答することのほうがはるかに重要になります。

難しい問題を出題するのは、いわば問題作成者(作問者)による心理的ゲームであると考えれば良いのです。そのゲームに乗っかるのは賢い選択とは言えません。

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期待されていること【資格試験の問題作成者の視点】

資格試験は「問題を作成する人」と、「問題と解く人」の2者が存在します。

問題を作成する人は極めて少数であり、ほとんどの人が解く側に回ることになるわけですが、資格試験の効率的な合格を狙うためには問題を作成する人の気持ちも少しは考えておいた方が良いといえます。

  • 過去問題が繰り返し出題されるのはなぜか
  • いつも似た論点が繰り返し出題されるのはなぜか

そんな出題傾向を見ていければ、問題作成者の気持ちも少しは分かりそうな気がします。

作問者は何を期待しているのか
作問者は何を期待しているのか

同じような論点を繰り返し出題しているのは、出題者(問題作成者)として、そこをしっかりと受験生には押さえておいて欲しいという気持ちの表れかも知れません。

何の脈略もなく同じ論点を繰り返し出題するということはないはずです。

過去問を繰り返し出題するのは、どうしてでしょうか。

1つは、過去の出題傾向を大きく変えることは、今まで続けてきた試験そのものを否定することにもつながる恐れがあるため、困難であることがあるでしょう。

だから、基本的には今までの出題傾向をできるだけ踏襲したいわけです。

もう一つ、過去問題を繰り返し出題する理由があるとしたら、何が考えられるでしょうか。

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勉強のやり過ぎに注意【オーバースタディー】

勉強はすればするほど良い。

と言うのは、もちろん正しいのですが、一方でやり過ぎにも注意が必要となることも事実です。

「そりゃあ、矛盾しているのではないか」と言われそうですが、現実的にはやり過ぎまで行く受験生はほとんどいないのでそれほど問題にはなってこないのです。

しかし、毎日のように勉強に取り組んでいるようであれば、オーバースタディーになっていないかどうかをチェックすることも必要になることもあります。

オーバースタディーに注意
オーバースタディーに注意

目指す資格試験の本試験が迫ってきているのに、以前よりもなぜかやる気が薄れてきた。

もう少しで決めた問題量をこなすことができるのに、なぜかやる気にならない。

以上のようなケースが生じているとしたら、注意が必要です。

今はそういったことがないとしても、いずれあなたも経験刷るかも知れません。例えば、あなたもこんな経験をしたことありませんか?

がんばってきた仕事がもう少しで終わるのに、最後の少しがなぜか捗らない

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