東北の震災を受けて、今年の資格試験における本試験の動向には注意をしておく必要があります。
特に、関東圏では計画停電の可能性があり、試験そのものが中止になる可能性もゼロではありません。
計画停電が起こることで、空調が使えなくなる可能性、暗い中で試験を受験しなければいけない可能性があります。
この場合、最悪「中止」の判断がないとも言えません。ですから、関東圏ではなく、関西などで受験する必要性もあるかも知れません。
あるいは、開始時間を早めるなどの措置が取られる可能性もあります。(午後から開始している試験を午前中から開始するなど)
いずれにしても、資格試験の申し込みはこれからどんどん開始されていきますので、情報をしっかりと確認するようにしてください。
震災直後の資格試験実施の動向を見ていると、中止という措置が多く、延期というものはあまりありません。
資格試験の場合には、毎年あるいは半年に1回のペースで実施されることが多いので、中止しても受験生への影響は少ないと考えられているのかも知れません。(実際には、1年も延期されると全受験生にとって多大な影響があるのですが)
震災直後の試験実施の措置を紹介しておきます。
英語関係で圧倒的な受験者を動員するTOEICは完全に中止となりました。
TOEICは3月13日に実施が予定されていました。しかし、震災直後という影響の大きさから全国で中止となっています。→TOEIC中止について
建設業経理士については、一部地域で中止となります。
建設業経理士も3月13日に実施が予定されていました。中止会場は、
中止会場(13会場) 青森、盛岡、仙台、秋田、山形、福島、水戸、宇都宮
埼玉、千葉、東京、神奈川、静岡
となっており、埼玉・千葉・東京・神奈川が含まれていることに注目してください。かなりの受験生が受験できない事態となってります。→建設業経理検定について
現実的には、震災の影響はまだまだ広がることが想定でき、単に計画停電だけが問題とはならず、その他の要素によっても資格試験の本試験が何らかの形で影響を受ける可能性は否定できません。
これから、資格試験の申し込みのシーズンとなります。
実施しない、という資格試験は少ないと思いますが、今後の原発情勢によってまだまだ何が起こるのか分かりません。
場合によっては、東北・関東方面の受験生も関西方面での受験を検討する必要が出てくるかも知れません。
今後の動向には注意をするようにしてください。
なお、必ず本試験間際になって「受験申込を忘れていた」という受験生が存在します。
せっかく勉強しても受験の申込をしなければ受験することはできませんので、申し込みにも細心の注意を払うようにしてください。特に、今年は申込時期や方法などが例年と異なる場合もありえますので、毎年受験しているからと言って油断は禁物です。
というより、毎年同じ試験を受験しているのもどうかと思いますが・・・。税理士試験とかなら分かりますが。