できるものよりできなものを明確にする

資格試験の直前期には、やることは1つだけ。

それは、「今まで解いた問題をひたすら繰り返す」ことです。それ以外に方法はありません。最新の情報を入手することでも、新しい問題集を購入することでも、テキストを読み返すことでもありません。

問題を徹底的に解き直す、今すべきことは極めてシンプルなのです。

ただし、注意して欲しい点があります。それは、問題を繰り返す際に、自分の好きな問題や科目に偏るのを避けることです。

誰だって、問題を解く中で「正解」になる方が不正解になるよりもうれしいことです。そのため、直前期には「自分ができる問題」や「好きな科目の問題」を解くことに傾注してしまうことがあります。

しかし、多くの場合、それらは既に解くことが可能であり、つまり「点数を取ることができる」問題なのです。これらの問題は、あなたの頭の中に記憶として定着していますので、優先順位は高くありません。直前期の時間は本当に貴重です。勉強優先順位を決めることも重要なのです。

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分からなかったものが分かるようになる時期

資格試験の勉強も直前期になると、いろいろな変化に気付くことが多くなります。例えば、今までは問題を解くのに時間が掛かっていたはずなのに、早く解けるようになったり、問題をパッと見た瞬間に答えをイメージすることができるようになったり、テキストのどこに何が書いてあったのかイメージすることができるようになったり。

これらは、全て、今までの勉強の賜物です。上記のようなことを1つでも感じることができれば、あなたは資格試験に合格することができるチャンスを持っています。

継続的に勉強を繰り返さない限り、これらの変化は訪れることはありません。種を撒き、水をやり、丁寧な世話をして果実をようやく収穫するかのように、あなたの中で大きな変化が起こっているのです。

パズルと一緒
パズルと一緒

そして、今まで分からなかったことが分かるようになっている自分に気付くはずです。

あれだけ考えても分からなかったものが、今では当たり前のように分かるようになっている。あるいは、あたかも何かにとりつかれるかのごとく、急に目の前のモヤモヤが消えて、分かるようになった。

直前期には、そんな経験をする主婦やOLが多いと思います。

これは、まさにパズルと同じ原理です。

パズルも少ないピースでは全体像が分かりません。しかし、1つ1つ時間を掛けてはめていくことで、徐々に絵が出来上がってくる。

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不安を消すための矛盾した勉強

多くの資格試験で本試験が実施される時期になってきました。7月から10月にかけて、特に大規模な試験が実施されていきます。

本試験まで随分時間があると思っていたのに、この時期になってみると1日でも惜しくなる。そんな感覚を味わっている主婦やOLは多いと思います。時間の流れと言うものは過ぎ去ってみればあっという間であり、それは戻ることはありません。

気持ちを入れ替えて、過ぎてしまった時間を後悔するのではなく、これから残された時間をどう有効活用するのかと言う視点で考えるようにしてください。

さて、本試験が近づけば近づくほど、不安な気持ちになるものです。その不安の根源は焦り・緊張・疲れなど精神的な部分が大半です。その不安をかき消すかのように勉強に追い込みを掛ける女性が増えてきます。これはこれで大変素晴らしいことです。

しかし、中には合格を遠ざけるような勉強をしてしまう女性がいるので注意が必要になります。

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主婦・OLの能力に限界など存在しない

資格試験の勉強をしている主婦・OLから「もう、限界!」と聞くことがあります。確かに、物理的な限界に関しては誰でも生じるものです。例えば、1日は24時間しかありませんから、1日に24時間以上の勉強をすることはできません。

あるいは、自分は1人しかいませんので、自分1人以上のことを行うことは逆立ちしてもできません。同じ時間に、勉強をしている自分と海外旅行に行っている自分を生み出すことはできないのです。しかし、能力に関しては限界と言うものはありません。

能力に限界などない
能力に限界などない

限界があるとすれば、あくまで自分で設定した「限界」です。それは、自分自身が作り出したイメージなのです。

そのため、人によって「限界」のラインが大きく異なると言うのが特徴的です。善し悪しではなく、事実としてそういうことがいえます。

あるOLは、毎日1時間の勉強をするのが自分の限界だと思っている。しかし、別のOLは毎日3時間の勉強が限界だと思っている。

ある主婦は、問題集を3回繰り返すのが限界だと思っている。一方、別の主婦は問題集は20回繰り返すのが限界だと思っている。

いずれも、限界は自分で決めたものに過ぎません。逆に考えれば、限界と言うものは自分次第である程度自由に決めることができると言うこともできる訳です。

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テキストは辞書代わり

資格試験の紙教材には、基本的に2つのツールがあります。

1つは、テキストと呼ばれるもので、つまり教科書のことです。テキストは、勉強する内容が網羅されているもので、理解を促すためのものです。

もう1つは問題集。問題集は、いくつかに分かれますが、大きくは力をつけるための問題集と、過去に実際に本試験に出題された問題である過去問題集の2つがあります。

テキストは辞書として使う
テキストは辞書として使う

このうち、テキストをじっくりと読んで勉強を進めていく人が多いのです。これは、今までの中学校・高校・大学等での勉強方法を踏襲しているものと考えられますが、資格試験の場合には必ずしもそのようにする必要はありません。

特に、始めて資格試験の勉強をするOLや主婦は良い悪い別として、きっちりとやるタイプの人が多く、真面目な人が多いのです。一方、短期で合格した人、初学者で一発合格した人は、テキストはあくまで知識を習得するものと言う感覚でしか使っていないのです。

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自信を持とう

資格試験の本試験では、大変な緊張の中で受験をしなければならない。通常、周りの受験生を見ればなぜか頭が良く見え、そして凄く勉強しているような錯覚に陥るものだ。

しかし、自分に自信を持って本試験に挑まないと、本試験の雰囲気に飲み込まれてしまう。1点や2点を競う試験においては、これでは完全に致命的である。

では、どうすれば自信を持つことができるのか。実はこれは資格試験を受験している受験者の実態を知れば簡単なのです。

どういうことか?

つまり、本試験に受験をしに来ている全ての受験生が十分な準備をしているわけではない、ということをまずは知って欲しいのです。

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