不安を消すための矛盾した勉強

多くの資格試験で本試験が実施される時期になってきました。7月から10月にかけて、特に大規模な試験が実施されていきます。

本試験まで随分時間があると思っていたのに、この時期になってみると1日でも惜しくなる。そんな感覚を味わっている主婦やOLは多いと思います。時間の流れと言うものは過ぎ去ってみればあっという間であり、それは戻ることはありません。

気持ちを入れ替えて、過ぎてしまった時間を後悔するのではなく、これから残された時間をどう有効活用するのかと言う視点で考えるようにしてください。

さて、本試験が近づけば近づくほど、不安な気持ちになるものです。その不安の根源は焦り・緊張・疲れなど精神的な部分が大半です。その不安をかき消すかのように勉強に追い込みを掛ける女性が増えてきます。これはこれで大変素晴らしいことです。

しかし、中には合格を遠ざけるような勉強をしてしまう女性がいるので注意が必要になります。

不安になると、合格したいという意識が高くなる。裏を返せば、まだまだ諦めていない、だから不安になるということで、それはある意味歓迎すべきこと。

一般的には不安になれば、もっと勉強をしようとします。しかし、その勉強内容の方向性をズレてしまう主婦・OLが多いのです。

例えば、気分転換に書店によれば自分が勉強している資格試験のテキストや問題集が気になる。気になるな、と言ってもどうしても気になってみてしまう。そして、その問題集を開いてみれば、自分の勉強したことがない問題がたくさんの載っている。これはマズイとさらに焦ってその問題集を購入してしまう。

インターネットで自分が目指す資格試験の情報を探していたら、他の受験生は自分よりも多くの問題集を解いていることに気付いた。あるいは、問題の予想が載っていて、その内容については自分が知らないものばかりだったので、早速新たな内容を勉強しようと思う。

これらは、いずれも、「自分がまだ知らないことがたくさんある」という意味で、それが原因で合格できないという錯覚に陥ってる現象です。しかし、不安になるあまり、直前期に新たな内容に手を出したり、問題集などを購入することは、合格できる勉強方法から逸脱しています。

合格のために必要なことは何か。それは、過去問題などを中心とした基本的な問題を繰り返し解くことで、基本的な知識を完全に押さえ、本試験で少し応用的な問題が出題されてもしっかりと解ける状態にしておくこと。

以上が全てです。ですから、あなたは全ての問題を知っているわけではないし、全ての問題を知る必要もない。

100点を取らなくても合格することができるのが資格試験です。あなたは100点を取ろうとして、その不安から資格試験に合格するための本質から離れ、矛盾した勉強方法を行おうとしていませんか。

他の受験生と比べること自体に大きな意味はありません。資格学校はたくさんありますし、資格のテキストや問題集は山ほど書店に並んでいます。その全てを自分の知識にすることは不可能に近く、その必要もありません。

直前期こそ、自分に自信を持つことが必要です。今までのあなたの勉強方法は間違ってはいません。それをしっかりと信じて、今までと同じことを淡々と繰り返すことが重要です。

繰り返すことでしか知識は記憶として定着しません。そして、あなたの知らない問題や知識は、仮にそれが本試験で出題されたとしても解ける必要はありません。全てを解くようになることが求められているのではなく、基本的な問題を正確にミスなく処理することができる、と言うことが重要なのです。

不安や焦りから、今までの正しい勉強方法を変えてしまったような女性は、もう一度原点に返ってみて下さい。自分の勉強方法に自信を持つ、不安だからこそ、そういった考え方を持つようにしてください。

まだまだあなたの実力は底なしに伸びる時期です。

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