できるものよりできなものを明確にする

資格試験の直前期には、やることは1つだけ。

それは、「今まで解いた問題をひたすら繰り返す」ことです。それ以外に方法はありません。最新の情報を入手することでも、新しい問題集を購入することでも、テキストを読み返すことでもありません。

問題を徹底的に解き直す、今すべきことは極めてシンプルなのです。

ただし、注意して欲しい点があります。それは、問題を繰り返す際に、自分の好きな問題や科目に偏るのを避けることです。

誰だって、問題を解く中で「正解」になる方が不正解になるよりもうれしいことです。そのため、直前期には「自分ができる問題」や「好きな科目の問題」を解くことに傾注してしまうことがあります。

しかし、多くの場合、それらは既に解くことが可能であり、つまり「点数を取ることができる」問題なのです。これらの問題は、あなたの頭の中に記憶として定着していますので、優先順位は高くありません。直前期の時間は本当に貴重です。勉強優先順位を決めることも重要なのです。

一般的に、基本的な問題をまずは網羅的にしっかりと解けるようになっておくことがポイントになります。そのため、直前期の問題演習における優先順位は「基本的な問題のうち、自分が解けない問題」が最も高い優先度となります。

直前期において、少なくても全ての基本問題を解くことができる力を身につけておけば、本試験日には一定の自信を持って会場に向かうことができます。

「とりあえず、一通りの基本的な問題は解ける」と言う状態です。

一方で、応用的な問題や難易度の高い問題を解くことができたとしても、それが偏っているとすれば、「あの基本的なことがでたらどうしよう・・・」と不安になってしまいます。なぜならば、基本的な問題は多くの受験生がきっちりとこなしてきますから、本試験会場に入った瞬間に他の受験生の威圧感に飲み込まれてしまう可能性が高いのです。

本試験では、基本的な問題からおよそ7割以上の出題がなされます。そして、それを完璧にミスなく解くことができれば、合格することは可能です。もう一度、その原理原則を十分に理解してください。

その上で、今やらなければいけないことを考えてみる。

基本的な問題(繰り返し出題されている過去問題など)の中で、まずは現時点で解けるもの、解けないもののふるいわけを行う。そして、解けない問題を徹底的に潰すようにしてください。

できる問題を解くのは楽しいですが、解けない問題が解けるようになることもそれ以上に楽しいことです。今は、網羅的に押さえることを重要視するようにしてください。

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