受験勉強といえば、よくドラマにある光景が「○○大学合格！」という張り紙である。資格試験であれば、「○○試験合格！」となるのだろう。
高校受験や大学受験ではよく見かけるシーンであるが、資格試験の受験において見かけることはほとんどない。なんて勿体ないんだ！と思ってしまう。
そもそも、そんなことやったって気休めでしょう、とか、恥ずかしくてできない、という女性も多いと思うが、実はこういった合格張り紙の効果は高いのである。
ちなみに、合格張り紙というのは私がそう読んでいるだけであり、正式名称は異なる。
いずれにしても、この合格張り紙というのは自分の意志をそこに明確に表現したものである。正月に1年の目標を書き初めで表明するのと同じことだ。
正月の墨汁による書き初めが今も継続して行われているのは、そこに何らかの効果があるからである。気休めレベルのものがここまで長い間続くというのは考えにくい。
○○大学合格！というのも、ドラマや映画のシーンでしか見かけることがなくなったが、実はオススメの方法なのである。だから、資格試験にも活用しない手はない。
そもそも、なぜこんな紙切れが有効なのかということであるが、その答えは街を歩けば必然とわかる。例えばトイレで、「いつもきれいに使って頂きましてありがとうございます」と見かけるが、あなたはこれを見てどう思うか？多くの人は、汚さずに綺麗に使うように意識することになる。
会社の電気スイッチには、「使わないときは消しましょう」「省エネ」と書いてある。そうすると、それを見て、「今は誰もいないから消しておこう」と思えるようになる。
一方、トイレを綺麗に使うことも、無駄な電気は節約することも誰でも知っているはずである。それはあくまで常識の範囲であって、誰に言われなくてもそもそも論で分かっているはずである。
はずであるのにも関わらず、「忘れる」のが人間なのだ。だから、分かっているのに、知っているのにそれができない。なぜならば、そのことをいつも考えているわけではないからだ。
仮に、好きな男性ができたとすれば、毎日、あるいは毎時間その人のことを考えている自分がいる。だから、その男性のことについてはいつも意識がいっている状態だ。どうすれば男性に好きになってもらえるのか、どうすれば喜んでもらえるのか、そんなことをいつも考えているから、あなたは男性に好かれようとして磨かれていく。
恋する女性が美しくなるというのは、そういうことだ。
つまり、好きな男性を常に意識するあまり、それを常に考える。そうすると、考えた雲ないのに考えている状態が続くことで、自分では意識していないのにその男性を常に追い求めるようになる。だから結果的にいろいろな部分が磨かれる。
であれば、それを資格試験にも活かせないかというのが今回のテーマである。あなたも最初は「やる気マンマン」で資格試験の勉強を始めるだろう。しかし、資格試験の勉強と言うのはいかんせん挫折も多い。
そして、取らなくても死ぬわけではないから、よほど強い意識を持たない限り、「今日ちょっと飲みに行かない？」なんていわれれば「たまには良いか」となって、後はズルズルといってしまうものだ。
しかし、そんなときに自分の意識に働きかけてくれるのが、部屋に貼ってある「合格張り紙」である。これを見れば嫌でも思い出すことになるだろう。その結果、自分の資格取得の決意を思い出し、勉強に戻ることができる。
つまり、張り紙というのは自分の思いを呼び起こすための効果を持っているのだ。だから、最初はやる気あるのだけれど、いつも中途半端になってしまうという人は、是非、張り紙を自分で書いて貼っておくとよいだろう。
中には部屋に貼るのは抵抗があるという人もいる。その場合はいつも見るところに書いておくと良い。例えば、手帳に貼り付けておいたり、鏡でも良いだろう。
オススメは、携帯の待ち受け画面に設定する。これは、嫌でも勉強のことをいつも思い出す効果的なテクニックである。
ちなみに、いくら資格試験のことを考えるようになっても、しなきゃしなきゃという意識しかなくて、実際に勉強をしないというのでは意味がない。しっかりと勉強することが最も重要になるので、ご注意いただきたい。