0から1への感覚を知る

資格試験の勉強を開始しても、始めのうちはなかなか上手く問題を解くことができません。テストを受けても点数が取れず、結果的に「もう自分にはダメだ」と思ってしまうことも少なくありません。

資格試験の受験に慣れている人でも、実は最初はそれほど点数は伸びてきません。特に、資格試験と言っても、法律系や経済系などその内容は様々なものがあります。法律系の資格をたくさん持っている人が、経済系の勉強を始めてもいきなり点数が伸びるということはありません。

感覚を覚える
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でも、資格試験の受験に慣れているひとは諦めません。

問題が解けなくても、点数が悪くても諦めずにコツコツと同じように勉強を繰り返していく。そうすると、どこかの段階で点数が上がってくる、問題が急に解けるようになる瞬間があります。

0(ゼロ)に数字をいくら掛けても0(ゼロ)ですが、1に1以外の数字を掛けるとどんどんそれは大きくなっていく。仮にこの数字が勉強の成果だとしたらどんなことが言えるのか。

それは、0(ゼロ)から1へ持っていきさえすれば、後はどんどん勉強を積めば積むほど成果は大きくなると言うことです。つまり、0から1にすることが最も難しいと言うことです。

なぜ難しいのか?それは、自分が諦めてしまうからです。頭の悪さでも記憶力の悪さでもありません。

小学生の頃、いきなり鉄棒の逆上がりができる子はいません。繰り返し失敗を重ねて、先生の補助を借りてようやく逆上がりができる。そして、自分一人で練習して、自分だけでできるようになる。これが0から1になった状態。

0から1にさえなってしまえば、つまり、1回でも自力で逆上がりができるようになってしまえば後はもう簡単です。少しの練習で、自由なタイミングで逆上がりができるようになる。そして、繰り返し回れるようになったり、途中で止まったり、自由にコントロールすることができる。

でも、逆上がりはできないと考えてしまって、練習しない子どもはずっとできない。それは、0から1へと言う感覚を自分で体験・経験することがないからです。

スポーツは全部同じです。スキーにしても、スケートにしても、最初はどんどん転んで涙する。しかし、転ぶことを繰り返していればなぜ転ぶのか、転ばないようにするためにはどうすれば良いのかを自分の頭が、神経が、自動的に考えてくれる。だから、諦めなければいつか必ず0が1になる瞬間がある。1にさえなれば、あとはどんどん上手くなる。

これは、勉強も同じことです。

頭の良い人が点数が伸びるわけではありません。繰り返し勉強を継続した人が、点数が伸びているのです。点数が伸びるかどうか、合格することができるかどうかは結果論でしかありません。

資格の勉強にも「産みの苦しみ」が存在します。これを乗り越えればあとは霧が晴れるという瞬間がある。

合格者はそれを知っている。だから、点数が悪くても焦らない。そして、同じことを延々と繰り返し継続することができる。

努力はあなたを裏切らない。これだけは普遍的な真実なのです。

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