過去と未来の違い

資格試験の勉強を始めてみたいが、躊躇している。その理由は様々ですが、結構多いのが、「今まで資格を受験したことがあまりないので心配だ」ということです。

確かに、高校受験や大学受験などはある程度の人が経験していることですが、資格試験と言われると、経験がそれほどないという主婦やOLも多いと思います。商業高校などでは、簿記検定の受験をほぼ強制的にさせられることも多いです。同じように考えてみれば、普通高校であっても「英検」などは受験したことがある人も多いです。英検も立派な資格・検定試験です。

そう考えると、社会人として目指すような資格試験ではないけども、世間一般で考えれば資格試験に分類されるものは誰しもが勉強を経験しているはずです。自動車の運転免許証も資格と言うイメージはありませんが、立派な資格試験ですし、最後の学科試験では○×の試験を受けたと思います。

あの○×がいわゆる資格試験です。宅地建物取引主任者試験は、本試験において○×だけで50問の問題を解いて合否が決まります。もちろん、車の運転免許ほどあっさり簡単に合格できるわけではありませんが、勉強の方法は同じです。要するに、運転免許証の○×の勉強をした時間の数十倍の時間を費やせばよいだけのことです。この事実を、「数十倍もやるの?」と思うのか、「あれと同じことを数十倍だけやれば良いんだ」と思うのかで異なるというだけの話です。

いずれにしても、過去にあまり囚われる必要はありません。と言うよりも、過去は関係ありません。今必要なことは、今いる自分を変えたいかどうかだけ。将来のために資格取得と言うものに対して、ある程度の時間とお金を投資することができるか、ということです。

「過去は変えられない」と言うのは考えてみれば分かります。時間は戻せませんし、また、戻す必要はありません。過去に遊びすぎて、結果的に今は大変な思いをしているとしても、過去に戻って遊びをやめて勉強するということはできませんし、する必要もありません。

その時は、遊ぶことが重要だったのです。そして、それが必要だったのです。だから、今の自分がいるわけです。今の自分を否定する必要など全くないのです。

ただ、「未来は変えられる」と言うのは事実で、昔もっと勉強しておけば良かったということよりも、昔十分遊んだのだからこれからは勉強しようと思えばよいだけです。そうすることで、また違った未来を作ることは自分で可能なのです。

毎日のように私たちは、未来をどう進むのかの選択にさらされています。そんな時、過去のことを考えるのではなく、それはそれでGOサインを出しておいて、それを前提に未来のことを考えるようにすると良いでしょう。

そうすれば、過去は無駄にはなりません。また、過去に散々勉強してきた人は、今から存分に遊べばよいのです。人の人生はバランスが取れているものだと思います。若いうちに苦労すればあとで楽ができますし、若いうちに楽をすれば後で苦労をすることになる。

それは、必ずしも金銭的な物質だけではなく、人間としての精神論の部分も含みます。

いずれにしても、今、この瞬間にも未来をどうするのかと言うことの判断をしなければいけません。人間は、常に未来の判断を迫られているのですから。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です