食わず嫌いをなくそう

多くの資格試験では、いつくかの科目を勉強しなければなりません。簿記検定であれば、2級以上は商業簿記と工業簿記の2つの科目がありますし、社会保険労務士になれば、10科目程度の勉強が必要です。

本試験までに、これらの科目をバランスよく勉強していくことが必要になりますが、言うほど簡単なことではありません。やはり、誰しも好きな科目と嫌いな科目が出てくるからです。でも、好きと嫌いとが必ずしもできるとできないのイコールの関係にはなりません。

単なる食わず嫌いかも
単なる食わず嫌いかも

資格試験は点数が取れるかどうかが重要なのであって、好きか嫌いかということはあまり関係がありません。好きな科目でも、勉強方法を間違えてしまうと点数が伸びない結果になりますし、嫌いな科目でも、実はやっていないから点数が伸びない、結果的に嫌いになっている、というだけのことも多いのです。

つまり、単なる食わず嫌いと同じであって、食べれはその美味しさに気付くと言うこともたくさんあるわけです。

OLはもちろん、ほとんどの主婦は1度くらい仕事をしたことがあるでしょう。職場で嫌いな人がいても、その人と付き合わないわけにはいかない。でも、何らかのきっかけに今まで嫌いだった人のよさが見えたとき、好きになるかどうかは別としてもその人のことを理解することができる時があります。

そうだとすると、嫌いだった理由は、その人への接触を避けていたことかも知れませんし、その人から距離を置いていたことかも知れません。あるいは、その人を理解しようとしていなかったことが原因かも知れません。

勉強も同じで、単に嫌いな科目と言うのは、多くの場合、自分の直感で遠ざけてしまい、食わず嫌いになっている科目がほとんどです。

計算と法律の2つの科目があれば、法学部出身の人はまずは法律から勉強するかも知れません。そうすれば、計算関係の勉強は後回しになる。必然的に、やる回数などは計算関係の科目が減りますから、結果的に法律関係の勉強ほどには点数を取ることができずに嫌いになっていく。

これは、単に勉強の量が偏っていることと、自分で何らかの基準で決め付けを行って、計算は嫌いというイメージを持っているだけです。であれば、計算を徹底的に行うようにすれば、計算でも点数を取ることは可能になりますし、むしろ、自分が好きだと思っていた法律系の科目よりも大きく点数を伸ばすことがあっても、何ら不思議なことではありません。

かなりの量をこなした上で、「できる」と「できない」の判断をするのは妥当性がありますが、自分のイメージが先行した状態でその判断をしてもそれほどの意味はありません。

同様に、「好き」か「嫌いか」ということもそれほど重要ではありません。好きな科目はむしろ、得点になるような論点とはかけ離れた勉強をしがちであり、逸脱しやすいのです。

勉強はバランスが重要です。特に、複数の科目が存在する試験の場合には、食わず嫌いにならないように、注意して下さい。

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