できないことを無理にやろうとして自分を追い込んでしまう女性がいます。何も資格試験に限ったことではありませんが、資格試験の勉強は自分を追い込むためのものではありません。
受験生の中には、仕事を辞めて「自分を追い込みながら」資格試験の合格を目指す女性もいます。それはそれで構いませんが、そういった極限の状態に自分が耐えることができると言う前提でないと、精神的・肉体的なバランスを崩す結果となってしまうこともあります。
資格試験は博打ではありません。自分がその資格を欲しいと思う、合格したいと思うのならば、そこまで自分を追い込まなくても合格することはできます。できるだけ、現在の環境を変えずに勉強を続けることができると言うのが理想の状態です。
自分に負荷を掛けることで敢えて成長を促すと言う方法も無いわけではありません。しかし、人間はできることしかできません。できないことは、逆立ちしたってできないのです。
資格試験は、あなたのできる範囲の中で勉強すれば必ず合格することができます。
勉強を最後までしっかりとやり切ることができれば、合格の可能性はおよそ50%程度に引き上がっています。
そこまで持っていくために、必ずしも生活の全てを勉強に費やさねばならないわけではありません。しっかりと計画を立てて、毎日コツコツと勉強を重ねていけば合格レベルに達することは可能なのです。
実際、資格試験に合格している多くの女性は特殊な能力を持っているわけでもなく、特殊な勉強方法を行っていたわけでもありません。当たり前のことを当たり前のようにやっていただけのことです。
毎日の寝る時間を削っていたわけでもなければ、週末に遊ぶのを全て我慢したわけでもありません。自分ができることを、できる範囲で行っただけのことです。
当たり前のことを当たり前のように行う。自分ができることをやる。これは一見簡単そうに思えますが、実は最も難しいことです。
なぜならば、そのシンプルさ、単純さ、単調さ故に飽きてしまう。
でも、自分の周りを見渡してみれば、仕事ができると言う人は、特に難しい専門知識を持っているわけでもないし、特殊な能力を持っているわけでもない。当たり前のことを当たり前のようにやっている。ただ、それを繰り返すことで、ミスも無く、しかも早く処理をすることができる。だから、人から信頼されるし、新たな仕事も任せてもらえる。
そして、新たな仕事を任せてもらっても、また同じように淡々と繰り返すことでそれも完璧にミス無く早くこなすことができるようになる。それを繰り返していくうちに、どんどん仕事ができる人になっていく。
勉強も同じです。今の自分にできることしかできません。しかし、それを繰り返していけば、自然に次のステージに進むことができるようになっている。掛け算の九九を完璧にミス無く覚えることができて初めて2桁の掛け算ができるようになる。その逆はありませんし、ミスが多い状態では次に進んでも自分が苦労するだけ。
そういった場合、戻ってまた九九から勉強する必要があるのです。早く進むことだけが全てではありません。全ての人に個性があるように、全ての人は勉強の進捗に差があるのです。
自分ができることをしっかりと続けていく。その結果、合格を手に入れることができるのです。