小さな「できた」を大切にする

合格を手に入れられる人、そうでない人

資格試験の勉強をしていると、「なかなか点数が上がらない」と思うことがあります。

 

いくら勉強しても模擬試験で高得点を取ることができないと嘆く人、一方では今回の模擬試験では前回よりも1点得点を上げることができたと喜ぶ人。人によって、点数の上昇幅における幸せ感は大きく異なります。

 

たった1点でうれしいと思う人がいると思えば、たった1点ぐらい何の意味もないと思う人。しかし、たった1点の小さなうれしさを大切にする人が、合格という大きなうれしさを手に入れることができるのです。

 

どんなことでも、大きな成果をいきなり手に入れることができるということはありません。

 

それは、よく恋愛で例えることができます。出会ってからいきなり結婚へと向かうということは少ないでしょう。そういった大きな幸せを突然掴んでしまってもむしろ上手くいくことは少ない。

 

お互いに付き合いを重ねながら小さな幸せを積み上げいく。その際に、小さな幸せをお互いに感じることができなければ、恋愛はそこで終わりです。お互いに小さな幸せに気付くことができるからこそ、最終的に大きな幸せを手に入れることができる。

 

勉強というものも同じです。

 

模擬試験で満点を取ることが重要なのではありません。そういった試験や勉強を重ねる中で、自分の実力が「上がっている」というのを実感すること、それが最も大切なのです。

 

自分の中の変化を感じとる

資格試験の勉強を恋愛に例えるならば、いきなり100点を取る必要はありませんし、最後まで100点を取る必要はありません。最後の本試験で70点を取ることができればそれで問題ないわけです。

 

1点というわずかな点数であっても実力がしっかりとあがっていくことさえできれば、70回のテストを行えば本試験をクリアすることができるようになります。

 

むしろ、いきなり良い点を取ってしまった結果、資格試験というものを舐めてしまって勉強を適当にした結果、本試験で不合格になってしまうという受験生も実は少なくありません。ある程度の緊張を担保するためには、徐々に実力が上がっていることの感覚を自分の中でしっかりと「体感」することが大切です。

 

その変化は人によって気付くのが難しいくらいに小さなものかも知れません。しかし、勉強を続けている限り、必ず変化は起きてきます。そういった自分の中に起きている変化を感じ取る、そんな意識を持つことも勉強を効率的に続けるうえでは大切になってきます。

 

うれしさ、幸せを人と比べる必要はありません。人が10点上がり、自分は1点だった。だからといって1点の人の方が幸せ感が少ないということではありません。大切なのは自分がどう感じるかということであって、人との比較で判断することは全く意味のないことなのです。

 

本試験というのは本当に僅差の戦いになることが多いものです。基準点より1点足りないだけで不合格になる人もたくさんいれば、1点多いだけで合格することが出来る人もまたたくさんいます。どの試験でも、ボーダーライン上には受験生が密集しているものです。

 

1点の重みを今から知っておくこと。

 

大きな幸せを掴みたいならば小さな幸せを大切にすること。

 

資格試験でも全く同じことが言えるのです。

 

 

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