資格試験では、最終的には記憶力を問われます。資格試験に合格するためには、本試験の問題を解くことができなければなりません。
本試験の問題を解くためには、結局のところ、その問題を解くための知識が必要になります。本試験では考えるという力は基本的に必要ありません。多くの受験生が、「本試験は考えて考えて考え抜く」という前提を置いていますが、実際には「考えているように思えて、記憶を思い出している」と言えます。
例えば、文章問題を考えるにしても、その文章に含まれている専門用語などの意味を覚えていなければ意味すら分からない訳ですから、考えることは不可能です。ベースとなる知識がなければ考えることができないのは当然で、だとすれば、本試験と言うのは、突き詰めて考えれば記憶力の勝負と言うことになります。
記憶力の良い人が資格試験に合格しやすいか?と聞かれれば、その通りだと言わざるを得ません。しかし、いくら記憶力が良くても、勉強する箇所を間違えてしまっては、合格を勝ち取ることはできないでしょう。記憶力の良い人に限って、難しい問題やそれほど出題されない問題に勉強時間を割く傾向があります。でも、資格試験と言うのは、過去問で頻繁に出題されている基本的な問題を覚えていけば誰でも合格することができるのです。