資格試験の勉強を行ううえでよくある質問が、
「どのくらい勉強すれば合格することができますか?」というものです。
勉強を開始するにあたっては、どのくらい勉強すれば合格することができるのか、一定の目安は知っておきたいということでしょう。
あるいは、似た質問に、
「勉強してもできるように(点数が取れるように)ならないです」というものもあります。
こういった質問に対する私の答えはいつも同じものです。
「あなたの友人が、ダイエットを始めました。そして1週間経ってから、あなたにこういいます。
1週間も腹筋したのに痩せないの!
腹筋なんて意味ないわ」
この友人に対してあなたならどのように答えるでしょうか。
それと同じ答えが、私が言いたいことと同じです。
「そんなに簡単に痩せれたら誰も苦労しないよ」とあなたは思うかも知れません。
ならば、
「そんなに簡単に合格できたら、誰も苦労しないよ」というのが私の答えです。
結果を早く求めるのは悪いことではありません。
そういった意識を持つことで、さまざまなことが効率化され、より自分なりの勉強法を確立することができるチャンスがあります。
しかし、それがどんなに効率的な痩せ方であっても、ダイエットするためには一定の時間と一定のやるべきことが存在するはずです。
資格試験の勉強もこれと同じです。
どんなにがんばっても、一定の時間は必要です。
そして、それは3日や1週間という極めて短い日数ではありません。
人によってもその日数は異なりますが、最低でも効果が見られるのは1ヶ月は掛かるはずです。
即効性のあるダイエット方法が存在することは否定しません。しかし、そういった方法は「リバウンドも早い」ということがあります。つまり、ダイエットに成功しても、それは本質的なものではない、苦労や努力から生じたものではありませんから、戻るのも早いということです。
資格試験も同じことがいえます。
語呂合わせを否定するつもりはありませんが、そういった技術的な方法論により覚えたことなどは覚えるのは早くても忘れるのも早いものです。
しかし、問題を何回も繰り返して、何回もミスをしながら試行錯誤して覚えたものはそうそう忘れることはありません。
まさに自分から身に付けた「知識」なのです。
手を抜くと後でしっぺ返しが待っている、とまでは言いませんが、急がば回れという言葉が資格試験には適していると思うのです。
ダイエットも同じですよね。