資格試験の勉強に関してはたくさんの本が販売されています。
本の内容は2つに大別され、
- 資格試験のさまざまな情報を掲載しているもの
- 資格試験の勉強方法が紹介されているもの
- 資格試験に合格した人の体験談が紹介されているもの
資格試験を目指す人は、1冊ぐらいは勉強法に関する本や合格体験記に類するものを購入すると思います。
特に勉強をするぞ!と燃えている初期の頃には、積極的に情報を集めますからふらっと書店に行くと無意識的に資格関係の本が置かれている棚に行っていたりします。
私も職業柄、合格体験記というのを読む機会が多くあります。
この合格体験記、実際には「眉唾」な部分も多いのですが・・・、まあそれはそれとしても勇気付けられることは確かです。
合格体験記を見ていると、「自分は資格試験の勉強をしていることを周囲に公言した。そうすることで、やる気が高まる結果となった」という内容が良く出てきます。
実際、あなたは周りの人に公言していますか?
特に深い理由はないのですが、あまりに多くの合格者が「公言した」としているので気になったのですが、私が教えている受験生の方はどちらかというと「秘密」にしている人の方が多いようです。
純粋に今の会社でスキルアップを目指すのであれば同僚に公言することもできるかも知れませんが、取得の目的が転職にあればなかなか言うことは出来ないのかも知れません。
あるいは、そもそも自分自身の目標としているものを人に公言することに何の意味があるのか?
ダイエットする女性は多いと思いますが、ダイエットは自分の魅力を高めるために行うものだと考えてみる。そうすると、資格の勉強もある意味で自分の足りない部分を補う、それは能力面での向上を意味するわけですが、そう考えるとダイエットも勉強も似たものです。
つまり、全ては自分のことであって人のことではない。周りの人には直接的な関係はないということになりますね。
で、あんたは何が言いたいのか?ということですが、
「私は秘密派です。」
そんなことどうでも良いよ!
しかし、自分の置かれている環境や状況によって秘密にしたほうが良い場合があれば、公言したほうが良い場合がある、そんなことを知っておいて欲しいのです。
公言することによってあなたのやる気が失われる場合があるとしたら、それは公言するべきではありません。合格体験記に書いてあるのは、結果的に公言することが原動力になったということであって、中には公言することで潰れていく人もいるからです。
これは一例ですが、自分の目標を公言することで本当に重要な人を見極めることができます。
例えば、あなたは仕事を辞めて「弁護士」になろうとした。それを、周りに公言していく。そうすると、周囲の反応は必ず3つに分かれます。
- 応援してくれる人
- 無関心な人
- 否定・中傷する人
応援してくれる人はあなたにとって本当に大切な人です。それ以外の人は、あなたのことをそれほど大事だと思っていないということになり、あなたはそれを現実として知ることになります。
それでも良いなら公言する、というのもありです。でも、そういった人間関係を壊すことに抵抗のある人は、秘密派でいると良いかも知れませんね。
ちなみに、仮に弁護士に合格するとどうなるか。
- 応援派→ずっと応援派(親友)
- 無関心派→ずっと無関心
- 否定派→すり寄ってくる
これが現実です。
資格試験に挑戦するというのは、結局はあなた自身のことです。人に公言しなくても、着々と前に進んで欲しいと思います。
公言した結果、やる気をなくしたのではもったいないと思うからです。