人に教えてみる(2)

人に教えてみる(1)からの続きです。

人に教えると言うことは、人に声を出して自分が勉強したことを話すということです。これは、「スピーチ」という一種の勉強方法なのです。

ややこしいのですが、つまりは、「人に教えること自体がさらに自分の勉強になる」ということです。この場合、人に教えるために勉強した事実と、さらにそれを人に話すことで教える事実が2つ組み合わさって、2倍のお得と言うわけです。

教えることで2倍の効果
教えることで2倍の効果

子どもがいる女性には分かると思いますが、躾一つとっても教えるのは相当難しいのです。なぜそれがいけないのか、そして、これからはどうすれば良いのか、そんなことも考えながら教えていかなければなりません。

これは、大人でも同じです。子どもだから丁寧に説明しなければ分からないと言うことではなく、大人であっても子どもと同じように教えなければなりません。違うのは、言葉のレベルが少し高まるだけです。

教えていくプロセス、つまり、必要な要素は子どもも大人も違いはありません。むしろ、子どもより大人の方が難しいかも知れません。

環境が許せば、是非、試して欲しい勉強方法です。旦那や彼氏が協力的でない場合には、子どもに。

でも、そういった人がいない場合はどうすればよいか?

それは、誰かが自分の向こう側にいるという前提で「ひとり先生」を行ってみるのも良いでしょう。ひとりでブツブツ言いながら、あたかも生徒が目の前にいるような気分で授業を行ってみるのです。

これは典型的なスピーチ学習ですが、復習と言う観点では非常に効果が高いものです。自分の声が、耳から入ってくる。

問題を繰り返し解くというのは、目による勉強です。一方、スピーチは口と耳による勉強になります。だから、五感のうち、多くの箇所を使うことになる。それが脳に大きな刺激を送ることになるのです。

このスピーチ学習はひとりでも十分に可能です。グループで行う意図は、人が現実的にいるとなると、手を抜くことができず、練習をしたりするでしょうし、緊張感も高まります。それによる「真剣度を高める」という効果があります。しかし、ひとりスピーチでも十分効果のあるものですから、是非お試し下さい。

ただし、ひとりスピーチを行っている姿を下手に周りの人に見られたりすると、「ついに頭が・・・」とか、「ノイローゼに・・・」とか思われることもありますのでご注意下さい。

なお、実務的に面白い話があれば、友人との会話の中に挟んでも、それはそれで復習になります。「○○って知ってる?実は□□で・・・」と言った具合に、面白ければよい復習になるでしょう。

しかし、あまりやりすぎたり、内容が面白くないと友人が減る可能性もありますが、ほどほどに。

いずれにしても、勉強方法に少し工夫をしてみるだけで、大きく成果が上がるケースも実際に多いのは事実。いろいろ試してみて、そして、自分なりの効果のある勉強方法を見つけていくのも、資格試験の勉強を行うことで自分が成長すると言う意味でもあります。

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