負け犬OLから抜け出す

一時期、「負け犬」という言葉が流行りました。負け犬の中でもフォーカスされたのが女性、そしてOLです。

負け犬OLというのは、安い収入で特に何の目標もなくダラダラと惰性で過ごしている女性のことを言うようです。誰が負け犬OLと言ったかどうかは別としても、なんとも酷い言葉です。

同じように、勝ち組・負け組という言葉も流行った時期があります。勝ち組OLとは、理想の結婚相手を探してサクッと寿退社。負け組OLというのは、相変わらず安い給料で結婚もできずに出社→退社を繰り返しているOLを言うようです。

必ずしも、結婚することが全てではありませんし、結婚そのものが幸せだということではないと思いますが、そのような風潮があります。

負け犬OLとか、負け組OLとかに象徴されるのは、つまりは「現状のままで満足している女性」のことを言うのでしょう。人間と言うのは本来は自己実現や自己成長の考え方を持っています。

しかし、それがなくなってしまう、つまり、現状に満足してしまった結果、自分の成長がない。だから、周りからみれば何ら変わり映えしないその姿に負け犬だとか負け組というレッテルを貼るようなことになる。

一方、仮に現在負け犬的な存在であっても、将来に向かって目標をしっかりと持っていれば、それは負け犬ではありません。周りからは変わり映えしないように見えていても、自分でしっかりと準備を進めていれば実態としては負け犬ではありません。

周りからどう思われるのかよりも、自分がどう思っているのかと言うことの方が重要です。極端な話、負け犬OLだと思われようが別に関係ないのです。自分さえしっかりとしていれば、いつか必ず逆転することは可能なのです。

ある女性は、定職にも就かずアルバイトで生計を立てていました。彼女は、資格試験の合格を目指して長い間、アルバイトと勉強の生活を繰り返していたのです。その期間、なんと8年!友人の女性は次々に結婚し、そして子供を産み、楽しそうな日々を送っている。友人は皆彼女のことを「負け犬」だと言いました。そして、友人は次々に彼女のもとを離れていく。

8年後、その女性は司法試験に合格します。8年の勉強の成果が実った瞬間、どのような状況が起こるのか。今まであれほど負け犬だとバカにしていた友人は、「さすが。やはり何か違うと昔から思っていた」などと勝手なことを言うわけです。周りの人の言うことは、本当に適当なものです。

しかし、自分の目標をしっかりと追いかけた事実は後になって自分にしっかりと跳ね返ってきます。今では、弁護士として相当な収入を受け取り、そして成功を収めています。負け犬でもなければ負け組でもありません。完全な勝ち組へと転換したのです。

負け犬という時期があっても良いのではないかということが結論です。そもそも、資格の勉強というのは昔から暗いというイメージがありますし、周りの人から言わせれば「何で大人になってまで勉強するの?」という感覚が強いわけです。これらのイメージを覆すことは難しいですし、そんな必要もありません。

必要なのは、自分がしっかりと将来に向かって自分自身に投資をしているという自信を持つことです。人間はどこかで苦労しなければなりません。それが、早いか遅いかの違いであって、今苦労しておけば後で楽ができるし、その逆もあるのです。

負け犬OLだって、最後には笑うことができるのです。しかし、本当の負け犬にはならないように、自分の進むべき方向性を決めておくこと、そしてそれに向かって自分のペースで動き出すことが大切なのです。

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