誰にでもいろいろな欲求は存在しているといえますが、中でも「周りの人から大事にされたい」という欲求は顕著だと思います。
特に、男性よりも女性ほどそういった傾向にあるのではないでしょうか。
- 自分のことをいつも見ていてもらいたい
- いろいろな人と話をしたい
- 何かあった時に助けてもらいたい
これらの全ては自分の「大切にされていたい」、別の言い方をすれば「認められたい」という欲求から生じてくるものです。
では、自分が周りから大事にされる方法にはどんな方法があるのでしょうか。
それは簡単です。
あなたが「人から必要とされる存在になること」です。
もっと簡単に言えば、「自分の価値を高めること」です。
価値のある人間は周りの人から必要とされる存在です。そういった人には、勝手に周りの人が集まるようになります。もちろん、その人のことは必要な人ですから、大事にしてくれる。
実際、資格試験に合格することで「人生が変わった」という女性も多いわけです。
今まで知り合うようなことがなかった人と、知り合うことができるようになる。それは、彼女からすれば、芸能人が野球選手となぜ結婚しやすいのかと言うような現実を感じた瞬間かも知れません。
あるいは、今までの自分の知っている世界とは全く異なる世界が存在していたということかも知れません。
我々が見ている自分の世界というのは本当に限定されたものであって、世間と言うのは本当に広いものです。日本と言う国は小さいものですが、その小さい国の中にあっても、さまざまな世界が存在しているのです。それは、単に地理的なもので割り切れるといった単純なものではありません。
周りから大切にされたいという欲求を実現するためには、「周りの人に期待する方法」と「自分から行動する方法」の2つがあります。
しかし、現実的には周りの人に期待するのは非常に難しい。人のことまで考えることができるほどの余裕を持っている人は、現代においてはほとんどいません。
であれば、自分から行動に起こすしかない。その時に、どういったことをすれば自分の価値を高めることができるのでしょうか。
その一つの方法として、「資格試験に合格すること」があります。
少なくてもあなたが何らかの資格試験に合格すれば、あなたの専門的な知識を必要とする人は存在します。その人にとって、あなたは極めて大事な人であるはずです。
結局、周りの人というのはそういった行動を取るというのが現実です。
たとえば、司法書士の合格を目指して5年ほど無職で浪人生活をおくる。この段階では、周りの人は、「あいつは馬鹿だ」とか「どうせ合格するはずない」というようなことを言うわけです。
しかし、実際に合格した瞬間から、まるで手のひらを返したように、擦り寄ってくる。
これは、宝くじに当選した瞬間に友人が一挙に増えるということに似ています。
人間って嫌な奴・・・、と思う人もいるかも知れません。しかし、これが現実です。そして、あなたも少なからずそういった傾向にあることは否めません。
例えば、名刺交換をした際に肩書きが「代表取締役」とあるだけで、なんかすげ~と思いませんか?
もちろん、そういった資格や地位で人を判断しない人もいるかもしれません。しかし、多くの人はそうではないのです。
だから、逆に考えてみる。
つまり、資格と言うものを活用して、まずは自分の価値をしっかりと上げる。そうすれば、あなたが自分に対して自信を持つことができるので、あなたの周りにはあなたを大事にしてくれる人が集まってくる。
しかし、実態はドロドロしている状況に気が付くはずです。いろいろな世界があるなと。でも、それは現実がそうである以上、受け入れるしかありません。
いじめられたことのない人がいじめられた人の気持ちが分からないように、世の中には経験してみないと分からないことがたくさんあります。
あなたもある程度難易度の高い資格を目指しているのであれば、なんとしても合格を勝ち取ってください。そして、あなた自身が合格者として体験することを踏まえて、あなた自身が「資格や肩書きだけで人を判断するのは良くない」と感じるのであれば、自分はそうしなければ良いだけの話です。
そうしないと、現代においては皮肉なことに負け犬呼ばわりされることもあります。自分が合格できなかったもんだから、そういうことを言うんだろう、と。
資格や肩書きで人を判断することの善悪ではなく、自分がいつもと逆の立場になって世の中を見渡してみる。そうすると、いろいろなことが見えてくるものです。