人それぞれに勉強方法が存在しています。その多くは、長い学生時代を過ごした中学や高校などで完成したものが多いでしょう。
覚えるためには書かないとダメ、勉強していると眠くなる、マーカーはピンクが好き、性格的なものも相俟って、勉強スタイルは何らかの形で完成しているものです。
そういったものを自己流というわけですが、本当に書かないと覚えられないのか?と問われるとそれは「昔からそうだから」という回答が帰ってきます。
もちろん、書きながら覚えると言うことを否定するつもりはありませんが、やはり時間が掛かるわけです。1度書くことで永久的に覚えることができるのであれば問題ありませんが、そんなことは通常であればありません。
だから、何回も繰り返し書くことになる。
実際に、私も論文式試験がある資格試験を受験する際には、ひたすら書いて覚えることを繰り返していました。その理由は、今まで漢字を書くことができるようになるためには、練習帳に書くことを小学校で教えられてきたからです。
だから、そうしないと覚えることができないと思っていた。
でも、実際には他にも覚え方はたくさんあるわけです。しかし、そういった新しい方法にチャレンジするという理由を見い出すこともできず、無理に変更する意味が分からなかった。
ただ、実際にはスピーチと呼ばれる口で復唱したり、頭の中で暗唱する方法でも覚えることができることに気付くわけです。
そして、そちらの方がはるかに短時間でたくさんの量をこなすことができることも気付く。これは、自己流というのは本当に正しいのかを考えた時に、せっかくだからいろいろなことをやってみようと思ってたどり着いた結論なわけです。
要するに、今までこうだったから、これからもこう、という考え方はあくまで自分のやり方を守るためのガードでしかない。しかし、それが必ずしも効率的であるとはいえないし、効果的であるわけでもない。
本来であれば、いろいろな方法を試す中で、最も自分にとって良い方法を選択するのがベストであるのに、今までの方法に固執していたという事実があっただけなのです。
自分の勉強方法を否定することが重要なのではありません。しかし、食わず嫌いと似たような形で、実際には美味しいのに食べないことを続けてきた結果、不味いと思い込んでしまっている。
勉強方法もそんなことはありませんか?
その方法は昔やったけど合わなかった。でも、今は昔ではありません。
今試してみれば、全く異なる結果を生み出すこともありえます。なぜならば、我々は常に変化しているからです。
無理にとは言いませんが、より効率的かつ効果的な方法があるとすれば、ほんの少しの勇気とほんの少しの時間を掛けてそこにチャレンジしてみる。
そこにかける勇気と時間は無駄にならないかもしれません。
たとえ、やっぱり自分には合わないということが分かったとしても、それはそれでもうその方法をしなければ良いのですから、同じように時間を有効に使えたのだといえます。
資格試験の勉強において、決め付けや思い込みは自分の成長の足を引っ張ることもあります。
新しい方法には、何かのヒントが隠れていることも多いのです。
ほんの少しの勇気と、ほんの少しの時間があなたにとって大きな変化をもたらすことも現実的には存在するのです。