東京都特別区(23区)職員採用試験第一次合格発表-公務員熱戦スタート

公務員試験がどんどん熱を帯びてきます。6月22日は東京都の特別区(23区)職員採用試験、第一次合格発表の日。ここを境に、急激に公務員試験が活性化してくるようになります。

資格試験と公務員試験は同列で並べられることが多いのですが、それは勉強方法が似ているからです。(大手の資格学校では資格受験指導だけではなく、公務員受験指導を並行して行っているところがほとんどです)

公務員試験というのは、勉強方法という観点では資格試験と同じですが、その内容的な観点で考えてみると、「就職試験」と同じであるといえます。

面接試験は人生を決める一瞬
面接試験は人生を決める一瞬

資格試験も転職・独立という意味では似ていますが、企業に入るための直接的な試験ではありません。むしろ、間接的に自己の能力を高めるという性質の方が強いでしょう。

しかし、公務員試験は明らかに就職試験です。ですから、資格試験の勉強に加えて「面接試験」対策が必要になってきます。この面接試験対策が結構厄介であるといえます。

転職などを目指している人も、面接で決定的な一言がなかったり、さほど自分をPRする素材がないために資格の勉強をして自信を持ちたいという人も多いようです。

資格試験の合否は9割以上が筆記試験で決まります。難関といわれる資格試験にはたいて面接試験が付帯してきますが、これらは顔合わせ程度の内容であり、合格を前提に行なわれる「儀式」に過ぎません。それは今でも変わらないことです。

公務員試験も一昔前までは同じ傾向でした。でも、今は違います。

公務員試験の評価基準が筆記試験ではなく、面接試験の方にウエイトを置きつつあるのです。学力的に優れた頭の良い優秀な学生を確保するということよりも、人物的に素直で誠実でバランスの取れた人材を確保するように変わってきている。

最近の公務員の頻発する不祥事を背景に、学力だけでは・・・というようないろいろな要因によって人物評価の傾向は高まっています。

従来のイメージだと、筆記試験を高得点で通過して、その後の面接試験は無難にソツなくこなすと「内定」を勝ち取れたのが公務員試験。でも、最近では筆記はできて当たり前、面接試験が本当の勝負といわれています。

現在のような不景気であれば、民間企業に就職を目指すよりも、公務員試験に狙いを絞ったほうが利口だという考え方がありました。それは、民間企業はどのような評価基準で学生を選抜しているのか不明なところが多く、企業によって欲しい学生のカラーが異なるので一律的な対応が難しいという理由です。

一方で、公務員試験であれば筆記試験をパスすれば、あとは面接試験を無難にこなすことでよかったのです。その意味で、「努力が報われる試験」であったといえます。資格試験同様に、やればやっただけ筆記試験の得点は伸び、民間企業のようにギャンブル的な面接を行うことなく、努力で安泰した将来を勝ち取ることができた。

しかし、今は「面接重視の傾向」によって、勉強ができるだけではダメな時代になってきました。そういった事実を知っているのに、なかなか面接対策というと腰が引けてしまう受験生が多いようです。

ただし、実は筆記試験も面接試験もその対策方法は同じです。つまり、やればやっただけ上手くなる。ですから、面接も何度も練習することで上手になることは可能です。

東京都特別区(23区)で初めて公務員の面接試験の対策を行うという受験生が多いと思いますが、しっかりとした対策を行なうようにしてください。内定はもう目の前です。

どこまで公務員になりたいのか、そんなことを面接官と適切なコミュニケーションの中で強く印象付けた人が内定を勝ち取ることができるのです。

これからどんどん続いてく公務員試験。まずは、特別区をクリアーして、他に併願先があれば総なめするぐらいの意気込みで望んで欲しいと思います。

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