今年は、震災の影響を受け、夏には東北を中心に計画停電の実施が予定されています。その関係で、資格試験の実施や実施方法が変更になる可能性が高いということは以前にも触れました。
先日、社会保険労務士試験の本試験における措置が発表されましたので、社労士試験を受験する受験生はもちろん、それ以外の資格試験を受験する受験生も是非とも参考にしておきたいところです。
自分が受験を予定している資格試験も、社労士同様の措置がとられる可能性があります。
社会保険労務士試験のオフィシャルサイトによる発表だと、重要なお知らせとして以下のことが公式発表されています。
・試験開始時間の変更
・選択式試験と択一式試験の順序入れ替え
上記の2点が変更点です。
試験開始時間は、当初10時となっていましたが、変更後は9時になりました。
これによる大幅な混乱はないものと想定されますが、自宅から朝一で試験場に向かおうと想定していた受験生は、試験場付近で前泊をした方が良い可能性があります。(朝の1時間は大きいですから)
一方、重要なのは選択式試験と択一試験の入れ替えです。
社労士試験では、選択式と択一式の2つの試験形式があり、順序としては選択式を午前中に実施して、択一式を午後に実施するという順序になっていました。
しかし、この順序が変更になり、択一試験を先に行ってから選択式試験を行うように変更になります。
計画停電に備え、早く試験を開始して早めに終了する、ということを意図したものと思われますが、試験形式の変更は受験生によっては負担になるかもしれません。
普通に考えば、単純に本試験の開始時間を1時間繰り上げればそれで良いと思うのですが、この場合、選択式は80分、択一式が210分であるため、選択式を先に行なうと昼食休憩が早くなってしまうということを考慮したと推測されます。
社労士試験の解答セオリーとしては、選択式はインスピレーション重視で進め、択一式はガリガリ粘る的なものがありました。
しかし、試験の順番が入れ替わることによって、朝からガリガリと択一で粘って、休憩してから、サクッと選択をこなすという流れに変わります。
一見するとそちらの方が良さそうにも見えますが、この「択一式」というものが、210分もの間考え続けなければならないので相当に体力・気力を消耗するわけです。
一方で、選択式は問題数も少なく、相当慎重に解答を選ばないといけない、という究極的なプレッシャーの中で実施しなければなりません。(社労士試験はこの選択式が例年鬼門となっています)
社労士受験生は、今年の本試験は最後まで気を抜くことができそうもありません。
また、受験生によっては対応方法を検討しなければいけないということもあると思いますので注意してください。
なお、社労士試験に限らず、他の試験も同様の措置が予想されますので、自分で受験する試験の最新情報を定期的にチェックすることをオススメします。