資格試験の勉強は長丁場となることが多く、その過程ではさまざまな困難が待ち受けています。
結局、どんなに優れた勉強方法を知っていても、勉強しない限りは合格することはない。そんなことは当たり前に分かっている、でも、なかなかやる気が沸いてこないというケースは少なくありません。
こういった状態をスポーツ界では「スランプ」という言い方をしたりします。
スランプの克服法というのは、ほとんどの場合単純でありつつも、その方法やきっかけが分かるのはあくまでスランプから脱出したときです。
どんなに単純な克服法であっても、スランプに陥っているときには分からない。だからこそ、スランプというのです。
こういった場合、何らかの「刺激を受ける」ことで脱却を図ることができるようになることが多くあります。
そこで、スランプ脱却ややる気を回復させるための方法をご紹介します。
この方法は、お金が掛かることもなく、多くの受験生にとって有効な方法といえます。
具体的にどういった方法かというと、「図書館に行くこと」です。
なんだそんなこと?と思うかも知れませんが、これが意外と有効なのです。
週末など、試しに図書館を一度覗いてみてください。
あなたと同じように資格の勉強に励んでいる受験生が、「こんなにいたのか?」というくらい見つけることができます。
朝一番で席を確保するために、パチンコ店の開業同様に行列を作っている光景を見ることも出来ます。世間には資格の勉強をしている社会人・主婦・OLは本当にたくさんいるのです。
そして、それらの受験生はあなたと年齢や性別、置かれている状況や考え方は異なるものの、最終的な目標は同じです。そう、「資格試験の合格」なのです。
しばらく前までは、資格の勉強をすることは「暗い」という風潮がありました。私も実際に受験生だった頃には、なぜ社会人になってまで勉強する必要があるのか?暗いね。と言われたこともあります。
しかし、最近では経済環境の変化や自己啓発ブームの追い風もあって、資格試験を目指す人は増え続けています。むしろ、資格の勉強をすること自体が「格好いい」といった捉え方をされることもあります。何ともいい加減なものだと思いますが、それが現実です。
図書館には、あなたと同じ目標を持つ人々が集まっているのです。だから、そこにあなたが入ることで、他の人と同じ波長に自分を取り戻すことが出来るようになる。
自分のパワーやオーラが狂ってしまった場合には、周りの人の力を借りればよいのです。あなたはもともとやる気があるはずなのに、いろいろな事情によってそれが低下しているだけです。それを取り戻せばよいのです。
私はある資格試験で何回も不合格となったことがあります。かなり勉強したつもりでしたが、なぜか合格することができない。自分にはこの資格は必要ないということを示唆しているのかと考え、勉強そのものを辞めることも考えました。
しかし、図書館に行くことで最終的には「がんばろう」といつも帰ってくるのです。
図書館には本を通して我々に先人たちの英知である「知識を与えてくれる力」と、図書館に通う人を通じて「前向きな考え方を与えてくれる力」があるように思います。
たまたま隣に座った人が自分と同じ資格試験の勉強をしていて仲良くなったり、喫煙所でいつも同じ時間帯に休憩する人と勉強の話で盛り上がったり、高校生が勉強している姿を見て自分の昔を思い出したり、1日中寝ている人を見かけたり。
様々なドラマが図書館にはあるのです。
やる気がなくなったら、図書館に出かけてみてください。新しい発見がそこには必ずあるはずです。
そして、刺激を受けてパワーを充電してきてください。