もう資格の勉強辞めようと思うのですが【OK】

最近、よく聞くのがタイトルの通り、「もう、資格試験の勉強辞めようと思うのです」という内容です。特に、主婦・OLには多いですね。

で、私はこういったことを言われたときに何を答えるのか、と言われれば回答は1つしかありません。

「それが良いね。今までよくがんばったよ」

これ以外に回答は持ち合わせていません。この回答を聞いて、冷たい奴だと思う女性もいるかも知れませんが、辞めたいと思っている人には辞めさせてあげたいと私は思っているのです。だから、私からすれば新たな出発に向けたエールなのです。

辞める選択肢もまた正しい
辞める選択肢もまた正しい

辞めたいと思っているのに、無理して資格試験の勉強をしてもとても合格できるとはいえず、結果的にその人の時間を無駄にするだけです。

誰でも勉強すれば合格することができるチャンスがあるのが資格試験ですが、中にはそれすら難しい状況の女性もいるのです。

家族に介護者を抱え、小さい子どもが3人もいて、そのうえ自分が仕事までしている。そういった生活の中で、目的がどうあれ、どう考えたってまともに勉強することができるとはいえません。

無理に勉強を続けることの方がリスクであると言えます。

同じように、自分の意志とは無関係に勉強をさせられている人も、自分で辞めようと思うのであれば辞めた方が良いと思うのです。例えば、父が司法書士で後継者として半ば強制的に司法書士を勉強させられているような場合、どう考えてもそんな動機で合格できるとは思えません。貴重な人生の時間を無駄にする可能性が高いのです。

そもそも、「勉強を続けるかどうかを人に相談する」ということ自体がおかしいと考えています。動機や目的はどうであれ、自分から勉強することを決めたのに、続けるかどうかを人に相談するというのは、ちょっと違う。

実際、自分で辞めることを決意した女性であれば、「私は資格試験の勉強は辞めます」という形で報告に訪れます。タイトルの「辞めようと思う」という言葉尻とは異なるのが、既に決めているのかどうかという事実です。

辞めると決めたのが自分であれば、それは何の問題もない。無理に資格試験にしがみつく必要なんてないし、資格など持たずに成功している人も、幸せになっている人もたくさんいる。むしろ、そちらの方が多いかも知れません。

タイミングが違うということもありうるのです。勉強を始めたけれど、まだ自分にはタイミングが早い。そういった場合には、数年後にまた勉強するチャンスが訪れますから、その時にじっくりと勉強すれば良いのです。

あるいは、勉強するタイミングが遅いということもありえます。この場合は、無理に資格試験の勉強をする必要もない。違うものが求められている可能性も高いわけです。

いずれにしても、上記のような解釈ができるかどうか、すなわち「自分にとって資格の勉強を辞めることに自信をもち、その決断に意味と価値を見い出せる」かどうかは、全て自分で決断したのかどうかが重要だと言うことです。

自分で決めたのであれば、それが常に正しい。

でも、「辞めようと思うのですが」というのは質問なのです。これは、決定権を第三者や、それ以外のものに依存してしまっている。

それは、時に「相談したあの時、辞めるのを止めてくれれば」とか、人のせいにする道具となりうる。

少なくても、それはやはり違うと言わざるを得ません。

だから、重要なのは、自分の中で決断したのか、という事実です。

辞めるかどうかの相談をする、というのは悪いことではありませんが、決断は自分でしなければいけないのです。

私が、やめたほうがいいですか?という悩みを持つ女性に、

「それが良いね。今までよくがんばったよ」

というのは、自分でしっかりと考えているかどうかを見極めるための言葉なのです。

この言葉を言われて、半数以上の女性は「やっぱりがんばります」というのを経験上分かっています。つまり、多くの人は思ってもいないことを言っているだけに過ぎない。

それは、励まして欲しいのかも知れないし、優しい言葉を掛けて欲しいのかも知れない。しかし、言葉や思いは自分をその方向に向けさせます。

自分というのは自分が思った通りになるようにできている。これを信じるかどうかは別としても、少なくても今のあなたは今の自分自身が作ってきたのは間違いありません。

だから、できるだけ思ってもいないことは「言葉に出さない方が良い」ということです。疲れてなくても、疲れたと思えば疲れてくるし、眠くなくても眠いと思えば寝ることができるのです。

辞めようと思えば辞めたくなくても辞めようという行動を自分の中で取ってしまうことも現実的にあります。

なんだか否定的な話に聞こえるかも知れませんが、こういった事実をどのように解釈するのか、そんなことも考えてみると良いと思います。

そうです。つまり、考えていることが実現するのであれば、「自分には合格しないはずがない」と考えれば、あなたは資格試験に合格することができると言うことです。

1つの事実を多面的に解釈する必要性。これは、人を見るときも同じです。

よく芸能人がとある1つのことで叩かれるケースが多いわけですが、批判的な人はその芸能人のことをどこまで知っているのかと疑問に思うことがある訳です。そして、いろいろ言っているあなたは完璧な人間ですか?と問いたくなる。

誰だって良い面もあれば悪い面もあるわけで、そんなのはごく当たり前のことであるはずです。人の批判をすれば、自分が批判される、あるいは批判されていることも事実なのに、と。

そういったことを言葉として発することで、どんどんそういった(否定的、マイナス的)ことを顕著に言う人間になってしまう可能性を秘めている。

思ったとおりになっていくのが自分なのです。

であれば、あなたが仮に勉強を辛いと思ったとしても、口に出す必要はありません。その感情は心の底に閉じ込めて、「合格しよう」と言葉に出せば良いだけです。そうすれば、あなた自身が合格に向けて自動的に動き出すはずです。

そして、時には自分の決断によって「勉強を辞める」という選択肢もありえます。しかし、そのことに自信を持つべきであって、恥ずかしいことではありません。

必要であればまたあなたは資格の勉強をするでしょうし、今はその資格の勉強よりも優先すべきことを自分の中で見つけられたことに誇りを持つ必要があります。

人に依存する必要もなければ、資格試験に縛られる必要もない。

自分の人生、自分で決めて進んでいけば良いのです。

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