カラーコーディネーター
ファッションやメイクアップなど、個人向けのカラーアドバイスから、企業における商品企画や快適な空間づくりのための色彩計画まで、活躍の場はいわば無限大のカラーコーディネーター。
カラーや色彩に関する資格検定が登場したのはまだまだ最近で、まさにこれからますますフィールドの拡大が見込まれている人気の資格検定です。
どんな資格？
アメリカでは日本より先行して、カラーを使ったビジネスが発展してきました。主に、女性が自分をよりアピールするために色彩理論などを応用したことがきっかけとなっています。
日本ではアメリカよりも少し遅れて、カラーコーディネーターが専門職として認知されるようになりました。その仕事内容は現在も拡大の一途を辿っており、個人の肌や髪、目の色などを分析して似合うファッションやメイクなどをアドバイスするパーソナルチェックをはじめ、企業のロゴやパッケージなど、あらゆるジャンルが現在では対象となっています。
花の色を組み合わせるフローラルカラーリストと言う専門家も、カラーコーディネーターに含まれるのです。今後も、カラー（色彩）に関してはビジネスの場で重要視されることは間違いありません。
なお、カラーコーディネーターの資格検定にはいくつかあります。代表的なものに、カラーコーディネーター検定や、色彩検定があります。その他、いくつかのカラーに関する資格検定が存在しますが、東京商工会議所が主催するカラーコーディネーター検定と社団法人全国服飾教育者連合会が主催する色彩検定が有名です。
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活躍の場
カラーコーディネーター資格取得者という求人情報はあまりありません。ただし、カラーコーディネーターを取得していれば、活躍の場は幅広く存在しています。
例えば、ファッション関係のメーカー、ショップの商品企画部門、自動車・日用品・家電製品など様々なメーカーの企画・開発部門、インテリア・設計事務所、企業の広報部などがあります。
カラーコーディネーターの中には、フリーで活躍する女性も多く、また、カラーコーディネーターを育成する立場で講師などを務める女性も少なくありません。今はまだまだ人材が不足していますので、カラーコーディネート能力のある人材育成という仕事も拡大しています。いずれにしても、様々な場所で活躍の可能性を秘めています。
向いている女性のタイプ
カラーだけではなく、建築、インテリア、デザインなどに興味があれば仕事の幅は広がります。また、色彩理論などを説得力を持って人に伝えるためには、それなりの経験から裏打ちされた自分なりのセンスと言うものも要求されます。ですから、様々なことに好奇心を持ち、積極的にチャレンジすることができると良いでしょう。
カラーコーディネーターの受験データ
ここでは、東京商工会議所が実施する「カラーコーディネーター検定」についてご紹介します。
[受験資格]
誰でも受験できる
[試験内容]
3級
出題範囲
色の性質・色と心理・色を表し、伝える方法・配色と色彩調和・光から生まれる色・色が見える仕組み・色の測定・混色と色再現・色と文化
2級
出題範囲
カラーコーディネーションの意義・色彩の歴史的発展と現状・生活者の視点からの色彩・生産者の視点からの色彩・カラーコーディネーターの視点
1級
出題範囲
1級第1分野 「ファッション色彩」
・ファッションカラ－の定義と重要性
・身体色の特徴
・ファッションと色彩文化
・ファッション＆メ－キャップの色彩と配色
・ファッションカラ－の品質管理
・ファッションカラ－の調査と手法
・流行色の意義と変遷
・ファッションビジネスにおけるカラ－コ－ディネ－タ－の役割
・ファッションビジネスにおける色彩計画の実際
・化粧品メ－カ－のマ－チャンダイジングと色彩計画
・衣服と化粧のカラ－コ－ディネ－ト
・ファッションカラ－の色彩調和
1級第2分野 「商品色彩」
・経営と色彩
・経営に色彩を活かすための諸デ－タの整備
・商品の色彩計画のための理論と実践
・色彩の材料および技術の開発動向
・商品・インテリアの色彩計画
1級第3分野 「環境色彩」
・環境色彩とカラ－コ－ディネ－ション
・カラ－コ－ディネ－ションの方法とそのプロセス
・建築計画
・環境計画
・カラ－コ－ディネ－ションのための材料知識
・環境色彩の基礎知識
[合格基準]
各級ともに100点満点中70点以上で合格
[受験料]
3級 5,100円
2級 7,140円
1級 9,180円
[試験日]
6月（3級・2級）
12月（3級・2級・1級）
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