解けば解くほど良い意味で思い込みが激しくなる
資格試験の勉強は、繰り返し問題を解くことが重要です。
何回か繰り返せば、いずれは問題そのものを見れば解答がイメージすることができるレベルまでいきます。それはそれで勉強の成果、すなわち「記憶した状態」になるため素晴らしいことなのですが、本試験では冷静になる必要があります。
資格試験も回数がこなれてくると、作問者もあの手この手で受験生を「引っかけよう」とします。そして、問題を繰り返し解くトレーニングを行なっている受験生ほど良い意味でイメージ的に解いてしまい、引っ掛かる可能性が高くなってしまいます。
本試験では過去問と似たような問題が出題される傾向にありますが、仮に択一式問題であるとして、過去問とほぼ同じような選択肢が並んでいると、無意識のうちに答えを「これだ!」と選んでしまったりしますが、実はいつもは「正しいもの」と聞かれていたものが、本試験では「誤っているもの」と聞かれていたなんてことがあります。
あるいは、会計系の試験であれば単位間違いというものも多く、似たような問題であれば単位を自分で千円と決め付けていたりしますが、よく問題文や解答を見ると「万円」となっていたりすることがあります。
要するに「早とちり」というものですが、過去問を問いた回数が多いほど善し悪しは別にして「思い込み」の傾向が強くなってしまうことがあります。同じように過去問を解いているときには問題は生じませんが、本試験も同じような対応をしてしまうと足元をすくわれるような結果になってしまいます。