資格の勉強はRPGゲームを繰り返すようなもの

資格試験の勉強は「もう嫌だ!」といくら思ったところで、勉強を続けない限り合格を手に入れることはできません。

その意味で資格試験とは過酷なものですが、一方でがんばれば必ず合格することができるというのもまた事実。よくわかんない内容でも覚えてさえいれば合格することができてしまうのが資格試験。

であれば、「ひたすら問題を解こうよ」という話になるのですが、それほど単純なものではないわけです。つまり、継続することは人間にとって最も難しいものだからです。

習慣化する程度まで勉強が自分のライフスタイルに根ざしてしまえばそれはそれで良いのですが、毎日の歯磨きや入浴レベルまで勉強を位置付けるのはそれほど簡単なことではありません。

RPGゲームを解くことと繰り返し攻略すること
RPGゲームを解くことと繰り返し攻略すること

ところで、あなたはテレビゲームをやりますか?

それは携帯電話によるゲームでも構わないわけですが、ゲームの種類はロールプレイング(以下、RPG)ゲームです。

今はやらないという女性でも、昔に少しぐらいはかじったことぐらいはあるのではないでしょうか。

RPGゲームとは、簡単に言えば主人公を育てながら何らかのストーリーを完結させる、という趣旨のもので、通常は最後にボス的なモンスターを倒すことでゲームは攻略(ハッピーエンド)となります。

資格試験は、このRPGゲームを何回も攻略する(つまり、何回もハッピーエンドを迎える)ことと非常に良く似ています。

RPGゲームでは、基本的に敵を倒しながら主人公を育成していかなければなりません。これは資格試験の勉強で言えば、基礎的な問題をどんどん解いて、自分の知識を高めるということと同義です。

敵を倒すことで、RPGゲームの主人公はポイントや経験値を上げていく。時には仲間を手に入れたり、ボーナス的なものを入手することもあります。

まさに資格試験においても、問題を解く過程で経験値を高め、いろいろな情報を得ながら、時には勉強仲間を作ることもあるでしょう。全く同じことです。

RPGゲームでは、シナリオの途中でボスキャラが存在し、それを倒すことで次のステージが用意されることが多いのですが、資格試験でも同じです。

複数の科目がある資格試験であれば、特定の科目を終了する際には実力テスト的なものが用意され、それをこなすことで次の科目に進んでいきます。

そして、RPGでは最終的にビッグボスキャラのようなものを倒してエンドを迎えるわけですが、資格試験の勉強であれば最後に「過去問題」や「模擬試験」で仕上げを行うということとダブらせて考えることができるのです。

さて、ここでRPGゲームは終わりを迎えるわけですが、資格試験の勉強はこの段階では終わりません。

クリア(攻略)したRPGゲームをまた最初から攻略を目指して開始する、これが異なるところです。

RPGゲームをクリアした直後にまた開始する人はほとんどいないでしょう。しかし、資格試験の勉強においてはそれが求められています。

クリアしたのにも関わらず、また始めなければいけない。これが、相当なストレスになることはいうまではありません。しかし、楽しみもあります。

それは、一度クリアしているわけですから、ある程度余裕を持ってゲームを行うことができるため、チャレンジ精神が出てきます。

  • まだ主人公が弱いのに(経験値が十分ではないのに)ボスに立ち向かう
  • 前回は行かなかった場所に行って新たな宝物などを見つける
  • 主人公の武器を強化しまくる

など、楽しみ方はさまざまでしょう。

いずれにしても、1回目に遊んだときとは別の観点で発見があり、そして、よりそのゲームについてどんどん詳しくなっていきます。

これは、資格試験の勉強についても同じことが言えます。

一通り勉強してから、新たに基礎から着手することで、簡単にできる問題もあれば逆に難航する問題もある。ゲームでいうなら、以前は倒すのが難しかった敵は簡単に倒せるのに、たまたますぐに倒せてしまったボスは今回はなかなか攻略することができないなど。

同じことを繰り返すということは、一見無駄のようにも思えますが、所詮1回程度で何がわかっているかと言うと、それも疑問なのです。1回で全てが分かるほど、我々は優秀ではありません。

仮に、RPGゲームをクリアしたとしても、そのゲームの全てを解き明かしたかと言えばそんなことはありません。ゲーム上に存在する宝物全てを手に入れることは1回目では不可能でしょう。

3回目には1回目や2回目とはまた違ったものを発見したり体験することができ、4回目にはそれ以上のものを獲得することができるのです。

そういった観点で、資格試験の勉強を捉えてみたらどうでしょうか。

ゲーム的な感覚を持ちながら進めてみると、また新たな発見があるはずです。

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