択一式は感覚で覚えない(3)【資格勉強ノウハウ】

択一式問題に限ったことではありませんが、問題というのは小さい知識が組み合わさってひとつの問題を構成しているということがいえます。

特に、択一式問題の場合には、それが5肢択一式であっても、5つの肢ひとつひとつが小さな問題として成立しているのです。

ひとつひとつを丁寧に
ひとつひとつを丁寧に

そこで、ひとつひとつを丁寧にみていきましょう、ということになるのですが、なかなか正答が導き出せないような問題であればひとつひとつをしっかりと検討することになると思います。

全ての肢が微妙であれば、ひとつひとつを丁寧に見ざるをえません。しかし、何回か問題を繰り返していると、明らかに「この問題はこの肢だったよな」と感覚で正答を導きだすことができるようになります。

これが非常に危険なことなのです。

そこで、やり方として2つの方法があります。

まず1つは、一問一答式で進めていく方法。

要するに、5肢択一式であれば、5つの中から正答を導き出すという考え方は捨てて、ひとつひとつが○か×かを考えていく方法です。

この場合、択一式問題の出題は正しいものか誤っているものを1つだけ選ぶことが多いので、

一つ○であとは×(○××××)か、

一つ×であとは○(×○○○○)の2パターンしかありません。

しかし、実際にやってみると、選ぶべき肢は分かった(つまり、○になる一つは分かった)が、他がなぜ違うのか(なぜ×なのか)が分からないというような状況になります。

この場合、たまたま明らかに選ぶべき○が分かったからよかったものの、仮にその肢を他の肢に変えられたら、本来であればこの全ての肢を含む問題は解答することができなかったといえます。

時間は掛かりますが、ひとつひとつ、あたかも肢をバラして問題を解くような形でやっていくと、力は確実に上がります。

もう一つの方法としては、解説を上手く使う方法があります。

一問一答だとかなり時間が掛かるというのが現実で、たとえば通勤電車の中や細切れの時間にやるためにはあまり向いていません。

そこで、解説をしっかりと読み込む方法をオススメします。これは、仮に明らかにこれが○だから、という問題であっても、頭の中でなぜ他の選択肢が×になるのかをひとつひとつ考え、その後、しっかりと全ての肢に対する解説を読んでいく方法です。

問題集にある解説というのは極めて重要で、あまり読まない受験生もいるようですが、問題の出題傾向をそこから読み取ることができたり、あるいは関連した知識などが載っていることがあります。

つまり、解説を読むだけで重要な知識(出題されやすい論点)を押さえることが可能となるのです。

問題集を選ぶときに、解説が充実したものを選んだほうが良い、とよく言われているのは、解説には試験で重要となる情報が詰まっていることを示唆しています。

択一式問題については、単に「当たった」「間違えた」というレベルではなく、一つ一つの肢に留意して解くことをオススメします。

この問題はこの肢が○、といった覚え方では、いわゆる試験勉強上の覚えたということにはなりません。しっかりと、一つ一つの肢レベルで覚えるということを実行してみてください。

一問一答は試しにやってみることをオススメします。普段できる問題が、なぜか難しく感じるはずです。

でも、一問一答に慣れてしまうと、今度は普通の4択とか5択は簡単に思えるはずです。

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