択一式は感覚で覚えない(1)【資格勉強ノウハウ】

資格試験の合格を目指す場合には、結局のところ問題を覚えるということが必要になります。

なぜテキストではなく問題なのかというと、資格試験に合格するためには問題を解けなければ合格することはできず、テキストを覚えたとしても問題を解けるかどうかは別であるからです。

つまり、テキストには知識が書いてあって、問題には得点となる要素がある。本試験に合格するためには知識の有無よりも、得点の多寡が重要となるので、まずは問題を攻略していくことが求められるというわけです。

また、テキストを読み込んでも問題を解けるということは必ずしもいえず、しかし、問題を解けるようになるということは、不明点をテキストで参照するような作業も含まれますので、結局は問題を解く過程の中でテキストにある知識も吸収することができる、ということになるのです。

そのため、資格試験の勉強は「問題集」をベースに進めていくのが基本です。これが、最も効率的な方法であるといえるのです。

感覚ではなく、しっかり押さえる
感覚ではなく、しっかり押さえる

ある程度の問題量を覚えてしまえば、合格はほとんど間違いなし。

例えば、宅地建物取引主任者社会保険労務士試験などは、同じような問題が繰り返し出題されているだけです。

過去問題をひたすらやって覚えれば、よほどのことがない限り合格は可能です。

どれだけ覚える努力をしたか?ということを問うているのが現状の資格試験の実態です。だから、問題そのものは難しくありませんが、覚えていないと解けないし難しく感じる、ただそれだけなのです。

しかし、覚えるといっても感覚的に覚えるのではなく、しっかりとした知識として覚えておかないと意味がないというケースがあります。

特に、択一式(多肢選択式などいろいろな呼び方が資格試験によって存在する)は注意が必要です。

例えば、こんな3択問題があったとします。

以下の中から誤っているものを選べ

  1. 人間は動物であり、猿は動物であるから、人間は猿である
  2. 数学と算数は同じである
  3. 1-1=0、-1+1=0、いずれの0も性質的に同じである

こんな問題が仮にあったとすると、よく分からないわけです。(これは問題として成立しているわけではなく、例えばの話ですので答えはありませんし、問題文そのものに論理的な矛盾があること、及び意味のない出題であることを予めご了承ください)

よく分からないから1つ1つ調べるか、あるいは解説をしっかりと読み込みます。そして、次にまた問題を解くときに、多くの場合には忘れていますから、また1つ1つ丁寧に何があっていて何が違うのかということを調べる。その結果、この3つの問題に対する知識が頭の中に定着することになります。

この場合、最終的に解けるときには、1・2・3の問題の意味とそれぞれなぜ違うのか、あるいはなぜあっているのかを理解した状態になっています。

一方、注意しなければいけない問題というのがあります。

それは、続きにてご紹介していきましょう。

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