知らないことは怖いことではない

主婦やOLなど女性の中には、自分はその資格試験の勉強内容について全く知らない、畑違いなので勉強をするのには抵抗があるという人がいます。

その気持ちは確かに分かりますし、誰でも未知の領域に踏み込む時には、躊躇するものです。しかし、そのことと資格試験に合格することができることとは関係がありません。知らないことだから合格することができないと言うことではないのです。

むしろ、「知らないことだからこそ有利だ」ぐらいに考えても何ら問題ありません。

一般的に、人は皆、自分の中で様々なものやことを決め付けている感があります。もちろん、それ自体の善し悪しを問うつもりはありません。しかし、一般的に自分の中で決め付けているものを覆すと言うのは、それはそれで大変な労力を伴うものです。

決め付けていることが悪いわけではなく、ここで言いたいのは決め付けられると言うことは、それについて何らかの情報を持っているという前提があるということです。

一方、知らないことに対しては、知識が全くないわけですから、決め付けていることもなければ、余計な情報もありません。

だから、あたかも乾いたスポンジに水を流し込むかのように、どんどん情報を吸収することができる。自分の頭の中に何の前提条件もありませんので、素直な状態で知識を記憶していくことが可能になるのです。

資格試験は、高度な知識や専門性を持っている受験生が合格することができるわけではありません。基本的な知識を、テキストに載っているような一般的な知識を正確に覚えていることが要求されているだけです。

ですから、勉強を始めるに際して知識の有無は全く関係ありません。一見すると、知識があったほうが勉強しやすいという印象があるかもしれませんが、必ずしもそうとはいえないのです。どうしても、自分の思い込みや経験と比較して、頭の中に入れようとしてしまいますから、自分の知っていることと異なるものには抵抗感が出てしまう。

子どもは情報の吸収が非常に早いものです。ちょっとした親の一言をいとも簡単に覚えてしまう。なぜそんなことを覚えているのか、と言う難しいことまで瞬時に記憶してしまう。これには、子どもの時には記憶力が高い状態にあるということも事実ですが、全としての知識がないので、頭の中で反発が全くない。

何も知らない状態だからこそ、新たな情報を素直に受け入れることができる、そんな状態なのです。

既に高度な専門的知識を持っている人は、資格試験の勉強はしていません。また、実務経験豊かな人が資格試験に合格しやすいと言うことでもありません。

重要なのは、素直に勉強を続けていくこと。試験で問われる内容と実務的な内容は必ずしも一致することはありません。あくまで、資格試験で問われている知識は、その資格試験と言う枠の中で行われていることなのです。

知らないのが怖いと言うことは決してありません。知らないからと言って、臆病になってしまう自分の心の方が怖いのです。どんどん、貪欲に、新たな世界に向けてチャンレンジして良いのです。その積み重ねが、あなたの魅力をどんどん引き出し、輝く笑顔を手に入れることになります。

知らないからこそ、勉強する価値があるのです。

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