勉強をしていると寝てしまうのは良いこと

資格試験の勉強をしていると眠くなり、気付いていたら寝ていた。そんなタイプの女性も多いのではないのでしょうか。勉強に限らず、本などを読んでいるうちにウトウトしてきて気付いたときには朝!

このような状況が続くと、つくづく自分には勉強は向いていない、そう思ってしまうのが一般的です。しかし、少し異なるアプローチをしてみれば、上記のような「勉強をしているうちに寝てしまう」と言うのは必ずしも悪いことではありません。それは、記憶のメカニズムを知る必要があります。

勉強途中に寝たって良いのだ
勉強途中に寝たって良いのだ

そもそも、人間が眠っている間でも唯一起きているものがあります。それは、「脳」です。脳が眠ることはありません。

そして、人間の記憶は、寝ている間に整理されます。つまり、徹夜でいくら勉強しても、1日ぐらいは覚えていることができるでしょうが、2~3日すればほとんどを忘れてしまいます。これは、どんな人でも同じなのです。

自分が寝ているときに、脳は休むことなく起きている間に仕入れた情報を整理しています。単純に言えば、その日の1日にあった出来事、体験したこと、考え方ことなどを寝ている間に脳は自動的に整理しています。その整理した情報の中で、重要だと脳が認識したものが「記憶」として処理されると言うことです。

そのため、勉強した内容を脳に「これは重要な情報だ」ということを知らしめる必要があります。そうしないと、せっかく勉強しても、脳が必要ないと判断したら、記憶にそれほど残らないということになってしまうからです。

そこで、脳にこれは重要だ!と思わせる方法が、いわゆる巷でたくさん存在する「記憶法」というものです。記憶法とは、例えば語呂合わせや図をイメージすることなどを通して、脳に覚えたことの重要性を訴求するためのものを言います。

この記憶法と言うのは、非常にいろいろなものがあって、私も様々な方法を試しましたが、いずれの方法も人によって合う合わないがあります。

それを、試行錯誤で試していくのも一つの方法ではありますが、時間もお金も掛かります。そこで、誰でもできる方法を一つご紹介しておきます。

それは、「寝る前に得た情報は記憶されやすい」という原則です。例えば、寝る前に勉強したことは、昼に勉強するよりも記憶しやすいというものです。確かに、寝る前に考えていたことや寝る前に見たテレビなどは、比較的次の日でもよく覚えていることがあります。

だとすれば、勉強しながら寝てしまうというのは実はそれほど悪いことではありません。記憶に残りやすいわけですから。

少なくても、中途半端にテレビを見ながら勉強する、「ながら勉強」よりは格段に良いと言えます。一方、できれば避けたいのが、勉強をしてからテレビを見たりすることです。せっかく勉強したのに、その後にテレビを見てしまうと、勉強した内容よりもテレビの内容の方がインパクトに残りやすいからです。

そのため、勉強をしたらサッサと寝る、これが理想です。

勉強していると眠くなる、これは少なくても勉強しているだけ全然良いのです。それが、5分だろうが、10分だろうが、勉強していないより全然マシですし、1日に1分ずつがんばって時間を延ばしていく。昨日は、5分テキストを読んだら寝てしまったから、今日は6分がんばろう。

この積み重ねが、1ヶ月続けることで毎日30分勉強をすることができるようになります。しかも、寝る前にそれができると言うのは非常に記憶のメカニズムから考えても効率が良いのです。

1日1分でも良いから、がんばって時間を延ばしていく。そういったコツコツした継続が後で大きな成果を残すことになります。また、人間は1ヶ月間続けることができれば、それはかなり長期にわたって継続することができるようにインプットされます。

3日坊主を直すためには、4日でも1週間でも、2週間でもダメで、3週間以上の期間が必要です。

寝てしまっても良いです。でも、寝る前にたった数分でもよいから、勉強する癖をつけてみてください。1ヶ月それを続ければ、あなたは自分の変化に驚くことになるはずです。

どんなに少ないことでも、どんない些細なことでも、どんなに意味がないと思うようなことでも続けることが大切なのです。

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