外は変えられないが中は変えられる

就職活動が依然厳しさを増しているようだ。次年度はさらに新卒の雇用を控えると言う企業が増えていると言う。

来春の新卒採用5割の企業「減少」 景気は「緩やかに拡大」6割 主要企業アンケート

新卒者と言うのは、ある意味その運命を景気に任せているようなものだ。自分が就職する際に景気が良ければラッキーだし、現在のような不況下ではどんなに優秀でも就職先の確保はそれほど簡単なことではない。

自分の意志や能力とは無関係に、就職できるかどうかがある程度決まってしまう。これを不幸と捉えるのは簡単だ。

一方で、バブル期は引く手あまたの人材不足。誰でも就職することはできたし、今からは想像のできない経済状態がそこにはあった。しかし、現在、バブル期に採用された人々は、リストラという厳しい状況に遭っている。

これもある意味不幸だ。むしろ、現在のような厳しい就職戦線を勝ち抜いた人材は、会社で働けると言う意味を十分に理解し、そして、その尊さをかみ締めるかも知れない。であれば、これかもリストラに遭うこともないかも知れない。

いずれの場合でもあっても、結局は外の環境変化は自分ではどうすることもできないということである。

景気が良くなるか、さらに悪くなるかは誰にも分からないし、仮にそれが予測できたとしても、上記のようにどちらが幸運で不幸なのかの判断は一概には分からない。

このように、外の環境に振り回されてしまうと言うのは限界がある。

ただし、自分自身を変えることは可能だ。

つまり、就職云々というのは、外に期待しているから生じる問題であって、自分で独立したり、開業すればそのような問題は生じない。全ては自分のコントロール化において管理可能である。

もちろん、景気が悪くなったり良くなったりと言う環境は変えられないが、不景気だからと言って自分の会社が潰れると言うことではない。不景気なりの対策を行えば、不景気の中にあっても業績を拡大することは不可能ではない。自分の会社であれば、それは外ではなく、中になる。つまり、自分と同じように変化させることができるのだ。

こういった外が非常に不安定な時代にあっては、独立・開業と言う選択肢も、悪くはないだろう。そう考えたとき、資格に合格して士業として起業するというのも夢物語ではないし、現実的だといえる。

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