記憶できないことを歳(年齢)のせいにしない

資格の勉強をすると、昔と比べて記憶力の低下に気付くことも少なくありません。20代の女性は10代の頃を思い出し、30代の女性は20代の自分を思い出します。

記憶力というのは、訓練次第によってはその力を維持することもできるようですが、年齢とともに低下すると言うのは防ぎようがありません。ただし、だからと言って若い人の方が合格しやすく、歳を取った人が合格しにくいということはありません。

なぜならば、仮に記憶力が低下していたとしても、繰り返し記憶する努力をすることで、それはカバーすることが可能だからです。

記憶力と言うのは、個人によってある程度差はありますが、それほど大きく変わるものではありません。これは、男性と女性のように、性別が異なっても同じことです。

また、確かに若い方が記憶力は高いということは事実としていえますが、同じ年齢であればそれほど変わらないということがいえます。例えば、宅地建物取引主任者試験の最高齢合格者は毎年70代以上の方です。

そうだとすれば、同年代、つまり70歳代以上の男女も宅地建物取引主任者の資格試験に合格することは可能だということになります。

そもそも記憶力の善し悪しよりも、大切なのは記憶力が悪いのであれば高める努力をする必要があるということです。何らの努力もしないで、記憶の低下を理由にしていても何の変化もありません。むしろ、記憶力は下がる一方です。

だからと言って記憶力を高める教材を買ったり、暗記法などのセミナーに行く必要はありません。記憶したいのであれば、とにかく同じことを繰り返す。これに尽きます。そして、これこそが資格の勉強そのものです。

とにかく徹底的に問題集を繰り返す。この継続を行うことができるかどうかで合否は決まります。10代が5回繰り返して覚えられるものが、20代では10回になり、30代では20回になるかもしれません。

しかし、繰り返せば必ず覚えることはできます。あなたは現在、日本語を自由自在に扱っていますが、たったの3回覚えるだけで日本語を話せるようになったでしょうか。仮にそうだとしたら、英語などは誰でもすぐに話すことができるはずですが、そうではありません。

漢字をたったの3回の書き取り練習で書くことができるようになったでしょうか?そんなことはないはずです。何回も、何十回も繰り返しながらようやく我々は漢字を書くことができるようになったのです。

資格試験も同じこと。3回や5回で覚えられれば苦労しません。合格者は裏でとんでもない回数繰り返して練習をしています。記憶力が低下してきたと思ったら、人の2倍やればそれで良いのです。

繰り返し復習すれば嫌でも覚えられます。継続すること、これが資格試験に合格するための唯一無二の方法です。そして、この継続して繰り返すと言う作業が誰でもできるわけではない、それが合否と言う結果になって表れてきます。

合格したければ繰り返す。逆に考えれば、繰り返すことさえできれば、必ずどんな資格試験でも合格することができるのです。

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