貯金は女性が多い?

ニフティの貯金に関する調査結果が公表されました。それによると、

全国20~40代の働く男女計900人(各世代男女150人)に行った貯金に関する意識調査で、全体の6割超が貯金額は300万以下であることが分かった

ということです。

この数字自体はそれほど意外でもありません。働いていると言っても、全ての人がゆとりある貯金をしているわけではない、というのは当然です。

むしろ、次の内容の方が興味があります。

世代別では、貯金が全くない人は20代3・0%、30代6・3%、40代8・7%。一方、1001万円以上は20代1・3%、30代9・3%で、40代では19・0%だった。40代では、貯金額に大きな差がみられた。

1001万円以上の貯金がある人は、30代で10人に1人、40代で5人に1人ということです。いつも思うのですが、お金を持っている人は持っているなと。この違いは一体なんなのでしょうか。

貯金と言うのは、お金を貯めるということです。これは当たり前ですが、貯めるためには3つの方法があります。

1つは、支出を減らすこと。もう一つは、収入を増やすこと。3つ目は、支出を減らして収入も増やす。この3つ以外に貯金を増やす方法はありません。

支出を減らすというのはいわゆる節約ということですが、それには限界があります。また、長期的な視点で考えれば、収入がなくなればいくら節約しても貯金をすることはできません。

一方、現状の支出額のままでも収入が増えれば必然的に貯金額は増えます。仮に支出が増えたとしても、それを上回る収入額があれば、支出が増えているのにもかかわらず貯金も増えるという現象になります。

貯金の目的についても調査内容として触れています。 

貯金をする目的(複数回答)のトップは「老後のため」で全体の48%。女性の55・3%に対し男性は40・6%で、女性のほうが老後への不安が高い傾向がうかがえた。そのほか、「趣味のため」(37・6%)「教育資金」(20・2%)「マイホーム資金」(19・0%)などが続いた。

女性の方が老後に対する意識が強い。老後、安定して暮らすためには、やはり収入源を確保しておくのが重要になるでしょう。もちろん、今の貯金額も重要ですが、将来にわたってお金が入ってくるスキルや能力を身につけておいた方が理想的です。

貯金額が多い人と言うのは、自分の収入源をしっかりと持っている人だということです。そうすれば、仮に支出が増えることがあっても、それを上回る収入を確保することができる。

必ずしも資格試験に合格すれば収入が増えるとは言えません。しかし、独立が可能になるような資格を一つでも今のうちに取得しておけば、将来にわたっての収入源を増やすことが可能になります。

現在の貯金額も重要ですが、いずれにしても収入がなければ貯金はどんどん減っていきます。そうだとすれば、今は節約よりも将来にわたって自分の収入源となる柱、すなわち稼ぐためのスキルや能力・知識を身につけておくと言うのも一つの方法なのです。

資格試験に挑戦する女性は増えていますが、そのような考え方が根底にあるのではないでしょうか。今、たくさんの貯金がある女性、それは素晴らしいことです。でも、その貯金を少しだけ、将来に備えて自分自身に投資してみませんか。

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